Waymo、ロサンゼルスで無人タクシーを全開放:待機リスト撤廃へ
Alphabet傘下のWaymoはロサンゼルスで無人自動運転タクシーのウェイティングリストを撤廃し、一般向けに完全開放した。サンタモニカやビバリーヒルズなど約80平方マイルのエリアで、アプリを通じて誰でも24時間利用できる。サンフランシスコに続く商用全面展開となる。

ロサンゼルスで自動運転タクシーに乗るための長い順番待ちは、ついに過去のものになりました。
Alphabet傘下のWaymoは現地時間火曜日、ロサンゼルス地域におけるウェイティングリストを撤廃し、Waymo Oneアプリを持つすべての人に向けてロボタクシーの一般提供を開始しました。
30万人の待機リストを一気に開放
Waymoは今年初めにロサンゼルスで商業運行をスタートさせましたが、乗車を希望するウェイティングリストには約30万人が登録していました。
今回の完全開放により、サンタモニカ、ビバリーヒルズ、ダウンタウンLAを含むロサンゼルス郡内の約80平方マイルのエリアで、誰でも24時間年中無休で配車できるようになります。同社は今後もサービス提供エリアを順次拡大する方針です。
Waymoは今年6月にサンフランシスコでも同様にウェイティングリストを廃止しています。フェニックス都市圏ではすでにWaymo OneアプリやUberから自由に配車可能で、高速道路での無人走行テストも進行中です。また10月にはテキサス州オースティンでも関心登録者向けに乗車を開始しており、2025年にはオースティンとアトランタでUberアプリを通じた運行を計画しています。
現在使用されている車両はジャガーの電気自動車I-Paceですが、同社は10月にヒョンデとの提携を発表しました。次世代の自動運転システムをヒョンデのEVであるIoniq 5に統合し、2025年後半から実証テストを始め、将来的に運行フリートへ順次追加していく予定です。
競合他社を置き去りにする拡大スピード
Waymoが着実に商用フリートを広げる一方で、ライバル陣営は足踏みを続けています。
Amazon傘下のZooxは、ハンドルやペダルのない専用ロボタクシーをサンフランシスコのSoMa地区やラスベガス・ストリップでテストしていますが、一般向けには未開放で、商業運行の開始は2025年のラスベガスを予定しています。また、米ゼネラル・モーターズ傘下のCruiseは、昨年サンフランシスコで歩行者を巻き込む重大事故を起こしてカリフォルニア州での運行許可が無期限停止となり、現在は一部都市で有人監視付きのテストをやり直している段階です。
もっとも、Waymoの道のりも完全な無風ではありません。サンフランシスコで自転車と接触したり、フェニックスでレッカー移動中のトラックに衝突したりする事例が発生し、同社はソフトウェアのリコールを実施しました。5月には米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が、駐車車両への衝突や不規則な挙動をめぐり、WaymoおよびZooxに対する調査を開始しています。
なぜ重要か
ロサンゼルスの住民や旅行者にとって、自動運転車は実験的なアトラクションから、日常の移動手段へと変わりました。招待コードを待つことなく24時間いつでも呼ぶことができ、料金水準もUberやLyftと同等です。
業界全体にとって、Waymoの独走状態はいよいよ決定的になりつつあります。Cruiseが立ち直りに時間を費やし、Zooxがまだ準備段階にとどまる中、Waymoは米国の主要大都市2つで完全な商用開放を成し遂げました。この規模での運行実績と走行データは、後発メーカーにとって容易に追いつけない参入障壁になります。
同社の戦略は非常に堅実に見えます。いきなり広域に手を広げず、需要が密集する約80平方マイルに絞って段階的に開放を進めてきました。ただし、過密で複雑なロサンゼルスの交通環境下では、わずかなシステムエラーや停車トラブルが深刻な渋滞を引き起こしかねず、NHTSAの厳しい監視下でいかに安全基準を維持できるかが今後の拡大を左右します。
情報源 (1)
- cnet.com(新しいタブで開きます)原文cnet.com