Meta、Instagram でクリエイター自作の AI ボットをテスト開始
木曜日、Meta は米国でクリエイターが「AI Studio」を使って制作した AI キャラクターのテストを Instagram 上で開始した。主にメッセージ機能に表示され、AI である旨が明記される。初期テストは約 50 人のクリエイターを対象とし、8 月の本格展開を目指す。

フォロワーが何十万人もいる人気クリエイターのDM欄は、どこも未読メッセージで溢れかえっており、一人で返し切ることは物理的に不可能です。
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOが打ち出した解決策は、クリエイター自身のAIアバターに返信を肩代わりさせることでした。同社は自前の開発環境であるMeta AI Studioを使い、クリエイターが作成したAIチャットボットをInstagram上で提供するテストを米国で開始しました。
まずは50人のクリエイターからテスト開始
テストの初期段階では、約50人のクリエイターと一部の一般ユーザーに対象が絞られています。参加者にはミームアカウントのWastedや、テクノロジー系クリエイターのドン・アレン・スティーブンソン3世が含まれています。
これらのAIは主にInstagramのダイレクトメッセージ内に登場します。生身の人間と勘違いされないよう、画面上にはAIである旨がはっきりと明記されます。
ザッカーバーグ氏は、クリエイターにはファンと交流したい気持ちがあっても返信に割く時間がない現状を指摘しました。将来的にはクリエイターだけでなく、中小企業も独自のAIを作って顧客対応やコミュニティ運営に使えるようにする狙いです。
今後数か月かけてテスト対象を拡大し、8月までの本格的な一般公開を目指しています。なお、Metaが企業のチャットボット作成向けにAI Studioを初披露したのは昨年の開発者会議でした。奇しくも今回の発表は、競合のCharacter.AIがアバターとの音声通話機能を発表した同日に行われました。
正解がわからないからこそツールを配る
AIに誰かの身代わりをさせる試みは簡単ではありません。ザッカーバーグ氏は、AIアバターがどれだけ優れたものになるかは時間をかけて進化する一種の芸術のようなものだと語っています。
同氏は、何が最も魅力的で、面白く、信頼関係を築ける方程式なのかは現時点ではわからないと認めています。だからこそ、まずクリエイターに制作ツールを渡し、何がうまく機能するのかを現場で実験してもらう方針を選びました。
なぜ重要か
日々のメッセージ処理に追われている人気クリエイターにとって、ファンの対応を肩代わりしてくれるAI分身は極めて実用的な支援ツールに見えます。
しかし、ファンが求めているのは本人の生の声や人間味のある交流です。受け答えが不自然だったり型通りの返答ばかりだったりすれば、冷たさを感じさせてファン離れを招く恐れがあります。設定を誤って不適切な発言をすれば、クリエイター自身の信頼を傷つけかねません。
業界全体で見れば、Character.AIのような特化型スタートアップに対するMetaの包囲網と言えます。外部アプリがユーザー獲得に苦心するなか、Instagramはすでに世界有数のクリエイターと膨大なファン層、そしてDMという日常的な接触の場を握っています。
完璧な仕様を決め打ちせず、まずはクリエイターに触らせて反応を見るというアプローチは非常に現実的だと評価できます。一方で、8月の全面展開に向けて無数のAIアバターの発言品質と安全性をどう担保し続けるのか、Metaの手腕が試されることになります。
情報源 (1)
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com
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