Meta、Instagramの検索バーにMeta AIを導入テスト:対話やReels検索に対応
MetaはInstagramの検索バーにMeta AIを統合するテストを実施中だと認めました。検索枠からの入力でAIとのDM対話が始まり、おすすめプロンプトから関連Reels動画の検索も可能です。長年不満の多かった検索機能の改善と、TikTokに対抗するコンテンツ発見力の強化を狙っています。

Instagramの検索機能はお世辞にも使いやすいとは言えませんでしたが、Metaがついに本腰を入れてテコ入れを始めたようです。
TechCrunchによると、Metaは画像共有アプリInstagramの検索バーに自社の生成AI「Meta AI」を統合するテストを実施しています。AIとの対話だけでなく、アプリ内のコンテンツ検索にも活用する狙いがあります。
検索バーからDMへ、Perplexityに酷似との指摘も
テスト中の検索バーにクエリを入力すると、Meta AIとのダイレクトメッセージ画面に移動します。ここでは質問を自由に投げられるほか、あらかじめ用意されたプロンプトを選択して会話を始めることができます。
この画面設計に対し、AI検索スタートアップPerplexityのAravind Srinivas最高経営責任者が自身のXアカウントで、自社の検索画面と酷似していると指摘して話題になりました。
単なる雑談にとどまらず、コンテンツの発見機能も組み込まれています。Threadsに投稿された動画によると、「マウイ島の美しい夕日のReels」といったプロンプトをタップするだけで、関連するリール動画を即座に検索できる仕組みです。実際にAIにリールのおすすめを尋ねることができたテスターも確認されています。
MetaはTechCrunchに対しテストの事実を認めましたが、検索エンジン自体の基盤に生成AIが直接使われているかどうかは明言していません。広報担当者は、さまざまな段階にある生成AI体験を限定的な規模で公開テストしているところだと回答しています。
TikTok対抗と検索性の改善
Instagramの検索機能はこれまでキーワードやアカウント名の一致に頼っており、見たいコンテンツになかなか辿り着けないという不満が長年ありました。
一方で若年層を中心にTikTokが検索エンジン代わりに使われる機会が増えています。さらにGoogleも検索結果にRedditやTikTokを優先表示する機能を導入するなど、外部からの流入経路でも差をつけられていました。
こうした状況を打破すべく、Metaは外部連携も模索しています。リバースエンジニアのAlessandro Paluzzi氏によると、Instagramは投稿を外部の検索エンジンに表示させる可能性のある「Visibility off Instagram」という設定項目の導入を準備しているとのことです。
なぜ重要か
一般ユーザーにとって、自然言語でリール動画や投稿を探せるようになる価値は小さくありません。特定のタグやアカウント名を推測することなく、見たい風景やチュートリアルに直接辿り着けるようになれば、探索のストレスは劇的に減ります。
Metaの狙いは非常に合理的だと考えられます。単体の対話型AIアプリは利用習慣を定着させるのが困難ですが、日常的にアクセスされる検索バーという導線にAIを組み込めば、一気に数億人規模の利用機会を創出できるからです。
ライバルのTikTokに対する優位性を築くためにも、生成AIによる推薦精度の向上は不可欠な一手と言えます。
しかし、検索クエリを入力した後にDM画面へと遷移させられる体験は少々不自然に見えます。自然な検索体験の改善というよりは、自社AIの利用実績を伸ばすための強引な誘導に感じられる部分もあります。推薦される動画が広告や特定のアルゴリズムに偏らないかどうかも、今後の信頼性を左右する懸念点です。
情報源 (1)
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com