Meta AIがインドで提供開始 WhatsAppやInstagram等で無料利用可能に
MetaはLlama 3を搭載したMeta AIの英語版をインドで順次提供開始したと発表した。WhatsApp、Facebook、Messenger、Instagramに統合され、グループチャットでの提案や「imagine」コマンドによる画像生成を無料で利用できる。
友達と食事の店を決めたり、パーティーの案内状を作ったりするたびに、別のアプリを開き直すのは面倒なものです。
Meta は、Llama 3 を搭載した AI アシスタント「Meta AI」をインドで提供開始しました。英語での提供となり、WhatsApp、Facebook、Messenger、Instagram、そして Web サイトから完全無料で利用できます。
Meta AI は昨年の Connect で発表され、今年 4 月から世界 10 カ国以上で順次展開されていました。
チャットやタイムラインにそのまま常駐
今回の提供で特徴的なのは、新しい専用アプリを入れさせるのではなく、日常的に使われているメッセージや SNS の画面内に AI が入り込んでいる点です。
例えば WhatsApp のグループチャットで、眺めが良くてヴィーガン対応のレストランを探すよう Meta AI に頼むことができます。週末のドライブ旅行なら、途中で立ち寄れるスポットの提案もしてくれます。
勉強の場面でも役立ちます。試験前の総復習なら、Web 画面上で Meta AI に選択式の模擬テストを作らせることが可能です。
Facebook のフィードを見ている最中にも使えます。アイスランドのオーロラの投稿が流れてきたら、その投稿の場所から直接、何月に見に行くのがベストかを AI に尋ねられます。
テキストから画像生成、さらにアニメーション化も
対話だけでなく、画像生成機能「Imagine」も組み込まれています。
チャット欄で imagine と入力して指示文を送るだけで、子どもの誕生日会の招待状を作ったり、友達同士で面白い画像を生成して楽しんだりできます。
生成された画像は、プロンプトを少しずつ変えて友達と一緒に手直しできるほか、静止画をアニメーションに変換する機能も備わっています。
初めての一人暮らしで家具を揃えたいときは、理想の部屋の雰囲気を画像として生成させ、インテリアのムードボードとして活用することもできます。
なぜ重要か
一般ユーザーにとって最大のメリットは、導入のハードルが全くないことです。追加の登録や別アプリの起動をすることなく、普段のメッセージのやり取りの延長で先端 AI を無料で使えます。ただ、今回の提供は英語のみとなっており、多言語が使われるインド市場において、現地の言葉への対応が今後の課題と言えます。
業界全体から見ると、圧倒的なユーザー基盤を持つ Meta ならではの強力な囲い込み戦略です。特に WhatsApp の利用者が極めて多いインドにおいて、Llama 3 を標準機能として組み込むことは、ChatGPT などの単体 AI サービスにとって大きな障壁となります。
私たちは、AI を新しい行き先にするのではなく、既存のコミュニケーションツールの背景に溶け込ませた Meta のやり方は極めて合理的だと考えています。ユーザーの習慣を変えさせない設計こそが、一般層への普及において最も手堅いアプローチに見えます。
情報源 (1)
- about.fb.com(新しいタブで開きます)原文about.fb.com