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業界動向

Googleの「LaMDA」対ChatGPT、対話AIをめぐる攻防

公開 拡散指数 47

市場分析によると、ChatGPTの台頭を受けGoogleは「コードレッド」を発令し、2023年半ばに向けて競合AIの投入を急いでいる。同社には対話モデル「LaMDA」があるものの、2021年度売上の81%を占める検索広告モデルへの影響や安全性への懸念から一般公開を見送ってきた経緯がある。

Googleの「LaMDA」対ChatGPT、対話AIをめぐる攻防
画像:seekingalpha.com

ChatGPTが世界的な熱狂を巻き起こす中、誰もが同じ疑問を抱いています。その基盤技術を作ったGoogleは、一体何をしているのか、と。

実際、ChatGPTの基盤となる対話AI技術の多くは、2017年にGoogleの研究者が開発したものです。Google自身も2020年から独自モデル「LaMDA」を開発し、2021年5月には驚異的なデモを披露していました。しかし現在、脚光を浴びているのはOpenAIです。

なぜGoogleは動けなかったのか

AIチャットボット自体は新しいものではありません。Microsoftは2016年にTayを公開し、Metaも2022年8月にBlenderBot 3を投入しました。GoogleのLaMDAに至っては、元担当エンジニアが「意識を持った」と主張して騒動になったほどです。

それでも一般公開されなかった最大の理由は、広告モデルとの衝突にあります。Googleの2021年度売上の81%は広告が占めています。元Google社員でVectaraを率いるAmr Awadallah氏が指摘するように、AIが完璧な回答を提示してしまえば、利用者は広告リンクをクリックしなくなります。

さらに、ハルシネーション(嘘の出力)や不適切発言によるレピュテーションリスクもあります。失うものの少ない新興企業と違い、巨大企業Googleが受ける看板へのダメージは計り知れません。そのため、LaMDAは現在も「AI Test Kitchen」を通じてごく一部の開発者に限定公開されているに過ぎません。

発令された「コードレッド」と反撃体制

とはいえ、Googleの牙城が崩れたと見るのは早計です。直近12カ月の売上高は2821.1億ドル、純利益は669.9億ドルに達しています。OpenAIが掲げる2024年売上10億ドルの目標と比べても、その規模は圧倒的です。

ChatGPTの成功を受け、スンダー・ピチャイCEOは社内に「コードレッド(警戒警報)」を発令しました。研究部門や安全性チームに対し、対抗となるAI製品を2023年半ばまでに投入するよう命じたと報じられています。

同社は今年だけで3万人以上の増員を行い、過去9カ月間の研究開発費は前年同期比27.93%増の292.2億ドルにのぼります。これだけの資金力と開発リソースがあれば、巻き返しを図る余力は十分にあります。

なぜ重要か

一般ユーザーにとって、LaMDAは現時点で試す手段がほぼありません。会話型AIの実用性を体感したいなら、現時点ではChatGPTの一択です。

業界の視点で見れば、これは教科書通りの「イノベーターのジレンマ」と言えます。Googleは技術力で劣っているのではなく、既存の検索連動型広告ビジネスを守るあまり、自らブレーキを踏んでいたように見えます。

ピチャイCEOの「コードレッド」による迅速な方針転換は評価できますが、対抗製品の登場が2023年半ばになるなら、それまでにOpenAIが市場のデファクトスタンダードを握ってしまう危険性があります。広告収入を守りながら自社検索をどう再定義できるかが、最大の焦点になります。

情報源 (2)

  1. [1]
    seekingalpha.com(新しいタブで開きます)原文seekingalpha.com
  2. [2]

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