マイクロソフト、新Bingが「GPT-4」で動作していたと正式発表
マイクロソフトは、新しいBingが検索向けにカスタマイズされたOpenAIのGPT-4で動作していると発表しました。過去5週間のプレビュー利用者はすでに初期版を体験していたことになり、今後のモデル更新も随時Bingへ反映されます。

OpenAIがGPT-4のリリースを発表し、世界中がアクセス権や利用枠の確保に追われる中、マイクロソフトから驚きのアナウンスがありました。
実は、多くの人がすでにGPT-4を使っていたという事実です。
マイクロソフトのYusuf Mehdi氏は、プレビュー公開されている「新しいBing」が、検索用にカスタマイズされたGPT-4上で動作していることを正式に認めました。過去5週間の間に新Bingのプレビュー版を利用したユーザーは、知らず知らずのうちにこの最新モデルの初期バージョンを体験していたことになります。
5週間前から動いていた検索特化GPT-4
新Bingのプレビュー公開以来、従来のGPT-3.5ベースのツールと比べて回答精度や対話能力が明らかに高いと話題になっていましたが、基盤モデルの正体は伏せられていました。
今回の発表で、それが検索向けに最適化されたGPT-4であったことが明確になりました。
Mehdi氏によると、OpenAIがGPT-4やそれ以降のモデルにアップデートを加えるたび、Bing側もその恩恵を直接受ける仕組みになっています。さらに、コミュニティからのフィードバックを反映したマイクロソフト独自の改善も随時組み合わされます。
現在GPT-4を体験したい場合、新しいBingのプレビューにサインアップして順番待ちリストに登録することで、Bing.com上で検索、質問への回答、チャット、コンテンツ作成の機能を利用できるようになります。
なぜ重要か
この動きは、最新AIの普及スピードという観点において極めて巧みな戦略だと考えられます。
最先端の巨大モデルが登場した際、通常は利用制限や有料プランが障壁になりますが、マイクロソフトは検索エンジンという日常的なインターフェースを通じて、無料でGPT-4を一般開放するルートを一気に確立しました。
競合する検索サービスにとっては、計り知れないプレッシャーとなります。ライバルが追いつこうとしている間に、マイクロソフトはすでに過去5週間にわたって数百万規模の実運用データを蓄積していたことになります。
一方で、検索という極めて正確性が求められる分野に最新LLMを直結させたことで、誤情報の出力や予期せぬ回答といった課題も同時に浮き彫りになりました。モデルが賢くなったからといって、検索の信頼性問題が即座に解決したわけではありません。
有料プランに登録することなく最高峰のモデルを試してみたいユーザーにとって、新Bingのプレビュー枠を確保することは現時点で最も実用的な選択肢と言えます。
情報源 (1)
- blogs.bing.com(新しいタブで開きます)原文blogs.bing.com