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Amazon、生成AIで刷新した「新Alexa」を2月26日に披露へ

公開 拡散指数 44

ロイターの報道によると、Amazonはのイベントで生成AIを搭載した新版Alexaを披露する見通しです。連続した指示への対応やユーザーに代わって自律的に動くエージェント機能を備え、基盤にはAnthropicの技術も採用。まずは一部ユーザー向けに無料公開され、将来的には月額課金も検討されています。

Amazon、生成AIで刷新した「新Alexa」を2月26日に披露へ
画像:cnbctv18.com

キッチンのスマートスピーカーは、ここ数年すっかりパスタのタイマーや天気予報を確認するだけの道具になっていました。

ロイターの報道によると、アマゾンは度重なる延期を経て、生成AIで全面的に刷新した新しいAlexaをいよいよ披露する見通しです。アマゾンは2月26日にニューヨークで開く発表イベントの招待状を送付しており、ハードウェアおよびサービス部門トップのパノス・パネイ氏が登壇します。

ただし、実際に世に出るかは直前まで分かりません。内部文書や関係者の話によると、幹部陣は2月14日に「Go/No-go」と呼ばれる重要な会議を開き、一般公開に耐えうる完成度かどうか最終判断を下す予定です。

Anthropicの技術を組み込みエージェント化へ

社内で「Banyan」や「Remarkable Alexa」の開発コード名で呼ばれてきた新Alexaは、これまでの単発の音声指示とは根本的に異なります。一連の文脈で複数の指示を連続してこなせるほか、ユーザーが細かく指示しなくても自律的にタスクをこなすエージェントとして機能します。

個人の好みを覚えてレストランを提案したり、出前を注文した後に配達員が出発する前であればハンバーガーの具材変更を行ったりといった動作が可能です。すでに普及している既存のAlexa端末でもそのまま利用できます。

基盤となるAIには、アマゾンが80億ドルを出資している新興企業Anthropicのソフトウェアが一部採用されています。2023年9月に初期バージョンがデモ公開されていましたが、回答の遅さやハルシネーション(事実無根の回答)への懸念から延期を繰り返していました。幹部のロヒト・プラサド氏も1月の英フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューで、ハルシネーションの排除が大きな壁だったと認めています。

従来版は機能追加終了、有料サブスクへ舵

この刷新は、アマゾンにとって赤字が続くデバイス事業を黒字化するための賭けでもあります。市場には5億台以上のAlexa対応機器が出回っていますが、直接的な収益化には苦戦してきました。

新Alexaは当初、少数のユーザー向けに無料で提供される見込みですが、社内では月額5ドルから10ドルの有料サブスクリプション化が検討されています。バンク・オブ・アメリカの試算では、1億台のアクティブ端末のうち10%が月額5ドルを支払えば、年間6億ドルの売上につながるとされています。なお、従来の無料版は「Classic Alexa」として継続提供されるものの、関係者によると新たな機能追加はすでに打ち切られたとのことです。

なぜ重要か

単なる音声コマンド受付機から、実際に生活の用事を代行してくれるエージェントへの進化は、スマートスピーカーの存在意義を大きく変える可能性があります。手元のEcho端末を買い替えずに高度なAI機能が使える点は良心的ですが、実際に毎月お金を払う価値があるかは、実用的な精度をどこまで保てるかにかかっています。

業界全体にとっても、ハードウェアを安価にばらまいてきたスマートホーム事業が、生成AIのサブスクリプションで持続可能なビジネスモデルを作れるかどうかの試金石になります。成功すれば、アップルやグーグルのアシスタント戦略にも強いプレッシャーを与えるはずです。

しかし、私たちは「従来版のアップデートを止め、新版を有料化する」という進め方には危うさもあると見ています。画面を見ながら使うチャットボットと違い、声だけでやり取りする端末では、返答の遅れや事実誤認が一度起きるだけでユーザーの信頼は一気に失われます。月額5ドル以上の対価に見合うだけの滑らかさと信頼性を初手で示せなければ、既存ユーザーの反発を招くリスクも小さくありません。

情報源 (2)

  1. [1]
    reuters.com(新しいタブで開きます)原文reuters.com
  2. [2]

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