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xAI、皮肉好きの対話型AI「Grok」を発表 Xのリアルタイム情報を活用

公開 拡散指数 55

イーロン・マスク氏はxAIの初となるAIチャットボット「Grok」を発表した。基盤モデルGrok-1を搭載し、Xのリアルタイム情報へのアクセスやユーモアを交えた回答が特徴。現在は米国の一部のユーザー限定で提供されており、初期ベータ終了後はXのPremium+登録者向けに展開される。

xAI、皮肉好きの対話型AI「Grok」を発表 Xのリアルタイム情報を活用
画像:electrek.co

当たり障りのない模範解答ばかりを返す既存のAIチャットに退屈しているなら、イーロン・マスク氏の新しい一手は気になる存在になるかもしれません。

マスク氏率いるAIスタートアップのxAIは、独自の対話型AI「Grok」を発表しました。11月4日から米国の限定ユーザー向けに早期テストを開始しており、今後はXの有料プラン「Premium Plus」(月額16ドル)の加入者全員へ順次提供を広げる方針です。

リアルタイム情報と皮肉を好む個性

Grokを動かしているのは、数カ月かけて数万基のGPUクラスタ上で学習された基盤モデル「Grok-1」です。9月にオラクルのラリー・エリソン氏が同社クラウドの利用契約に言及していましたが、そうした強力な計算基盤を背景に構築されました。2023年第3四半期までのウェブデータと、人間の「AIチューター」による指導を受けており、同等クラスの計算規模を持つ他モデルを上回るベンチマーク性能を示していると説明されています。

最大の特徴は、Xの投稿データへのリアルタイムアクセス権を持っている点です。最新の話題を即座に拾い上げる能力を備えており、マスク氏はこの連携が他社に対する圧倒的な強みになると強調しています。

さらに目を引くのが、その語り口です。公開されたスクリーンショットでは、違法薬物の製造方法を尋ねられた際に、いきなり断るのではなく「化学の学位を取る」「ジャングルに秘密の研究室を作る」といった皮肉交じりの冗談を返した上で、最後に行為を諫めています。xAI自身も、Grokには少しの機知と反抗的な一面があり、他のAIが拒否するような刺激的な質問にも答えられるよう設計されていると認めています。

なぜ重要か

ユーザー目線で見ると、最新のネットトレンドや速報を手軽に要約させたい人や、型通りのAIの返答に飽きた人には面白い選択肢になりそうです。ただ、これを使うためだけに月額16ドルの上位プランを契約する価値があるかと言えば、私たちはまだ様子見で十分だと考えています。現時点では早期ベータに過ぎず、日常の作業や実務でどこまで頼れるかは未知数です。

業界全体から見れば、マスク氏によるプラットフォームの囲い込み戦略が本格的に動き出したことを意味します。かつてOpenAIへのXデータ提供を遮断したマスク氏が、その膨大なリアルタイムデータを自前のAIの専売特許として活用し、自社サービスの収益化へ直結させようとしています。

しかし、このアプローチには危うさもあります。X上には誤情報や過激な投稿も日常的に流れており、リアルタイム性を重視しすぎるとAIが不確かな噂を真に受けて出力してしまうリスクが高まります。「宇宙の本質を理解する」という崇高な理念を掲げて立ち上げられたxAIですが、皮肉を語るチャットボットが真実の探求にどれほど寄与するのか、そのバランス感覚が厳しく試されることになりそうです。

情報源 (2)

  1. [1]
    venturebeat.com(新しいタブで開きます)原文venturebeat.com
  2. [2]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)報道techcrunch.com

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