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xAIのAIチャットボット「Grok」、XのPremium+会員向けに提供開始

公開 拡散指数 50

Elon Musk氏はxAIが開発したAIチャット「Grok」をXのPremium+会員向けに正式提供すると発表した。Grok-1を基盤とし、皮肉やユーモアを交えた回答が特徴だ。広告依存からの脱却と「スーパーアプリ」化に向けた課金誘導の目玉となる。

xAIのAIチャットボット「Grok」、XのPremium+会員向けに提供開始
画像:techtimes.com

多くのAIチャットボットが優等生のような無難な受け答えに終始する中、イーロン・マスク氏はまったく別のアプローチを選びました。

マスク氏が率いるAIスタートアップのxAIは、ソーシャルメディアプラットフォーム「X」の最上位有料プラン「Premium+」の加入者向けに、AIチャットボット「Grok」の正式提供を開始しました。ロイター通信によると、ChatGPTに対抗する位置付けとなっています。

マスク氏は7月にxAIを設立し、ベータテスト段階からリリースを予告していましたが、木曜日の発表では機能の詳細があまり明かされず、ユーザーの間で関心が高まっていました。

SF仕込みのユーモアと皮肉

Grokという名称は、米国のSF作家ロバート・A・ハインラインの作品に由来し、直感的で深い理解を意味します。開発チームはコメディSF『銀河ヒッチハイク・ガイド』からも着想を得ており、基盤となるGrok-1モデルには、機知に富んだ少し反抗的な性格付けが施されています。

目玉機能の一つが「ファンモード」です。このモードを有効にすると、皮肉やユーモアを交えた独特のトーンで会話が楽しめます。また、複数のチャットを同時に進めるマルチタスク機能、外部共有リンクの作成、ユーザーからのフィードバック機能も備えています。

課題は処理速度です。元Google DeepMindでxAI創業メンバーのトビー・ポーレン氏は11月、Grokが分析して回答するまでに数秒の遅延があることを認めており、チームは応答速度の向上とXプラットフォーム上の誤情報対策に注力していると述べています。

スーパーアプリ化と日本市場への注力

2022年に440億ドルで買収されて以降、Xは広告収入の減少に直面しており、マスク氏はサブスクリプション収入を中心としたビジネスモデルへの転換を進めています。メッセージング、決済、AI検索などを統合した「スーパーアプリ」を目指す戦略です。

同日、Xのリンダ・ヤッカリーノCEOは、来年日本でエンジニアを採用する計画を発表しました。日本市場は全世界5億5000万人のユーザーの約10%を占める重要地域であり、現地向けの機能開発を進める狙いがあります。

Grokを最上位プラン限定の特典にしたのは、有料会員への移行を強力に後押しするためです。

なぜ重要か

一般ユーザーにとって、月額料金を払ってまで今すぐGrokを試す価値があるかどうかは、従来のAIの無難な回答に退屈しているかどうかにかかっています。皮肉交じりの個性的な会話は新鮮ですが、数秒かかる待ち時間や誤情報のリスクを考えると、本格的な業務ツールとして頼るにはまだ早いとみられます。

業界全体から見れば、xAIはXの抱える5億5000万人のユーザー基盤を直接活用できるという、他のスタートアップにはない巨大な強みを持っています。AIをソーシャルメディアの有料機能として直結させる手法は、競合プラットフォームにも影響を与えるはずです。

高額なインフラコストを回収するためにAIを最上位プランの目玉にした戦略は合理的だと評価できます。しかし、元から情報が拡散しやすいXという空間で、あえて反抗的で皮肉好きなAIを動かすことには危うさもあります。事実関係の正確性をどこまで担保できるかが、今後の普及を左右することになりそうです。

情報源 (1)

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    techtimes.com(新しいタブで開きます)原文techtimes.com

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