ティム・クックCEOが明言:アップルの生成AI機能、年内に正式登場へ
決算説明会で、Appleのティム・クックCEOは生成AIに「多大な時間と労力」を注いでおり、今年後半に機能を提供すると認めました。具体的な機能の詳細は明かされませんでしたが、次期iOS 18で大規模なAI機能が刷新される見方が強まっています。

生成AIブームに世界中が沸く中、頑なに沈黙を守ってきたAppleがついに動きました。
現地時間2月1日午後の決算説明会で、ティム・クックCEOが生成AI機能を開発中であると明言し、「今年後半」に一般ユーザーへ届けると予告しました。
語る前にまず作る
クック氏は、AppleがAIに対して「途方もない時間と労力」を注ぎ込んでいると説明しました。
アナリストから具体的な内容を尋ねられても、詳細は明かしませんでした。Appleの流儀は「常にまず仕事をし、それから成果について話すこと。先走りすぎないことだ」と語り、従来通りの慎重な姿勢を強調しています。
それでもクック氏は、チームが「信じられないほどワクワクしている」機能を用意していると付け加え、生成AIはAppleにとって「巨大な好機」だと締めくくりました。
未発表製品について口を閉ざすAppleが、ソフトウェアの進化を何ヶ月も前に予告するのは極めて異例です。Bloombergのマーク・ガーマン氏が報じた「iOS 18はiPhone史上最大のアップデートになる」という情報とも合致します。
激化するスマホのAI戦争
Appleが沈黙を破った背景には、ライバル勢の急速な攻勢があります。
ここ数ヶ月、GoogleやSamsungは写真の生成編集や文章作成アシストなど、生成AIを新型スマートフォンの最大の目玉として大々的にアピールしています。
Appleはこれまで沈黙を続けてきましたが、今年後半にはiOS、iPadOS、macOS全体へ生成AIを本格的に組み込む計画のようです。
なぜ重要か
一般ユーザーにとっては、今すぐ他社製スマホへ乗り換える必要がなくなり、「秋まで待つ理由」ができたと言えます。現在登場しているスマホ向けAI機能は便利ではあるものの、まだ日常に不可欠とまでは言えないものが大半だからです。
Appleのやり方は巧妙です。競合が試行錯誤するのを見守りつつ、自らは完成度とプライバシー保護を高めて一気にOS全体へ統合する狙いが見て取れます。決算会で予告を出したのも、ユーザーの他社流出を防ぐ上で賢い判断と言えます。
ただし、自らハードルを大きく引き上げてしまったリスクもあります。これだけ期待を持たせた以上、秋のiOS 18でSiriなどが劇的な進化を見せなければ、ユーザーや市場の失望は大きなものになるはずです。
情報源 (1)
- theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com