Snapchatが「My AI Snaps」提供:写真送信でAI生成画像を返信
Snapchatは有料プラン「Snapchat+」会員向けに「My AI Snaps」を導入した。ChatGPTやGPT-4を連携し、My AIに写真を送るとAIが生成した画像で返信する。現時点ではカメラロールからの画像認識に制限があり、機能はモバイル版に限られる。

Snapchatで友達と他愛もないスナップ写真を送り合う日常に、AIが本格的に加わることになりました。
Snapchatは、ChatGPTとGPT-4をベースにしたチャットボット「My AI」に、写真を送信するとAIが生成した画像で返信してくれる新機能「My AI Snaps」を追加しました。まずは有料プラン「Snapchat+」の加入者向けに先行提供されています。
Snapchatは3月6日にSnapchat+向けにMy AIを初公開し、4月19日には全ユーザーへ開放した経緯があります。今回の画像機能も同様に、有料会員のフィードバックをもとに改善を進める狙いです。
会話感覚で画像を送れるが、認識精度には課題も
使い方は普段友人にスナップを送るのとまったく同じです。カメラで撮影してMy AIに送ると、通知とともにAIが生成した画像が返ってきます。
届いたスナップはチャット内に保存したり、スクリーンショットを撮ったりすることが可能です。
ただし、実際に使ってみると課題も目立ちます。My AIは毎回画像を返してくれるわけではなく、テキストだけで返答してくることも珍しくありません。
また、現時点では端末のカメラロールから選んだ過去の写真を理解することはできず、アプリ内で直接撮影した写真にしか対応していません。ウェブ版のSnapchatでも非対応となっており、画像を確認するにはスマートフォンアプリを開く必要があります。
若年層が集まるトーク画面に広告を配信
Snapchatがこの機能に期待しているのは、単なるお遊び機能にとどまらない広告ビジネスの可能性です。
SnapchatはすでにMy AIとのトーク画面内に広告の配信を始めています。画像スナップそのものに広告が載るわけではありませんが、スナップをやり取りした後のチャット欄にプロモーションが表示されます。
現状では会話の文脈と広告の関連性がチグハグな場面も多いものの、広告主にとっての魅力はその圧倒的な若年層リーチにあります。
Snapchatの広告オーディエンスのうち、18歳から24歳が2億4350万人で全体の38.6%を占めています。13歳から17歳のティーン層も1億2560万人(19.9%)、25歳から34歳が1億4590万人(23.2%)に達します。
撮影した写真をもとにファッションや飲食店、料理のレシピをレコメンドできる環境が整えば、強力な購買導線になります。
なぜ重要か
一般ユーザーの視点で見ると、現時点ではSnapchat+への課金が必要な上に、カメラロールの写真が読めないなどの制限も多いため、急いで試すほどの完成度ではないと言えます。
しかし業界全体にとっては、生成AIの収益化における非常にユニークな試みです。MicrosoftやGoogleが仕事の効率化や検索にAIを組み込むなか、Snapchatは若者の日常会話やグループチャットの中にマルチモーダルAIを滑り込ませました。
写真のやり取りというSnapchat本来のコア体験にAIを溶け込ませ、その文脈から自然に広告へ繋げる手法は、非常に筋が良いアプローチに見えます。
懸念されるのは、過度な広告感によるユーザー離れと安全性です。若年層は露骨な商業化を嫌う傾向が強い上、1億人以上の未成年が利用するチャット空間で画像認識と広告レコメンドを回すことには、コンテンツの適切さやプライバシーの面で常に批判のリスクがつきまといます。
情報源 (1)
- searchenginejournal.com(新しいタブで開きます)原文searchenginejournal.com
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