Ray-Ban MetaがVersion 2.0配信:カメラ改善もAI画像認識はお預け
Ray-Ban Metaスマートグラス向けにVersion 2.0ソフトウェア更新が配信されました。ノイズ低減や暗所撮影の画質向上、テンプルでの一括音量操作が追加された一方、周囲の物体を認識する目玉のAI画像認識機能は見送られ、ベータ版の案内もまだ届いていません。

300ドル以上するスマートグラスをかけて外に出ても、暗所での撮影がブレブレだったり音量調整が面倒だったりしては、せっかくの未来感も台無しです。
発売から数カ月が経過したRay-Ban Metaスマートグラス向けに、ソフトウェアバージョン2.0の配信が始まりました。今回のアップデートは、日々の使い勝手に直結するカメラ画質と音量操作の改善に絞り込んだ堅実な内容となっています。
暗所や移動中の撮影が向上、音量もスワイプ一発に
まず強化されたのはカメラの画質です。
公式の更新履歴によると、ノイズ低減、自動露出、カラーレンダリングが見直されました。これにより、薄暗い場所での写真や動画がより鮮明でクリアになります。さらに、車の運転中や歩行中など移動しながらの撮影においても、シャープネスとダイナミックレンジが向上したとされています。
もう一つの目玉は、グローバル音量コントロールの追加です。
メガネのテンプル部分にあるタッチパッドを上下にスワイプするだけで、音声コマンドへの返答音を含むあらゆる音声を一括で調整できるようになりました。音源ごとに設定を気にする必要がなくなります。
なお、アップデートには数分かかります。アップデート完了後は、左側のテンプルにある電源スイッチを使って一度本体を再起動することをおすすめします。再起動するまで写真や動画がうまく撮影できない症状が報告されているためです。
本命のマルチモーダルAI機能はお預け
一方で、多くのユーザーが待ち望んでいる機能は今回も見送られました。
見ている看板を翻訳したり、目の前の物を識別したりするマルチモーダルAI機能の兆候はまだありません。一般ユーザーの多くは、ベータテストに参加する選択肢すらまだアプリ上に表示されていない状況が続いています。
なぜ重要か
今回のアップデートについて、私たちは基本性能を磨き直す賢い一手だと評価しています。
すでに購入したユーザーにとっては、日常的に使う暗所撮影や音量操作のストレスが減るため、確実に満足度が上がるはずです。ただ、これから300ドルを出して購入しようか迷っている人は、今すぐ急いで買う必要はないと見ています。AIによる視覚認識が広く使えない現状では、高音質なスピーカーが付いたファッショナブルな一人称カメラにとどまっているからです。
スマートグラス市場において、Metaはまずカメラやオーディオといった日常体験の粗削りな部分を潰しにかかっています。しかし、プロモーションで大々的にアピールしていたAI機能の一般提供が遅れ続ければ、ユーザーの期待値だけが先行して熱が冷めてしまうリスクも抱えています。
情報源 (1)
- digitaltrends.com(新しいタブで開きます)原文digitaltrends.com
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