Ray-Ban Metaに新フレーム登場、マルチモーダルAIが目にする景色の解説に対応
Meta は Ray-Ban Meta スマートグラスの新モデル「Skyler」を発表し、マルチモーダル Meta AI のベータ版を米・カナダ向けに全面提供開始した。カメラが捉えた対象について質問できるほか、WhatsApp などのビデオ通話で視界の共有も可能になった。

旅先で読めない外国語のメニューに困ったときや、スーパーで熟したフルーツを見分けるとき、これまではスマートフォンを取り出してカメラを向けるのが当たり前でした。
Metaはその手間を眼鏡ひとつで解消しようとしています。
MetaはRay-Ban Metaスマートグラスの第2世代向けに、新しいフレームデザインとソフトウェア機能のアップデートを発表しました。北米向けにマルチモーダル対応のMeta AIが正式にベータ版として全展開されたほか、ビデオ通話で視界をそのまま共有できる新機能が追加されています。
小顔向けや低めの鼻筋にフィットする新フレーム
Metaによると、エシロールルックスオティカとの提携による第2世代スマートグラスは、生産が追いつかないほどの売れ行きを記録しているとのことです。サングラスシーズンに向けて、より多様な顔の形に合うラインナップが用意されました。
新たに追加されたSkylerは、ヴィンテージ風のキャットアイデザインで、小さめの顔にフィットするよう設計されています。また、既存のHeadlinerフレームにはローブリッジフィット(鼻あて部分の調整版)が追加され、眼鏡がずれ落ちやすかったり頬に当たったりする悩みに対応しました。
いずれも度付きレンズに対応しており、Ray-Ban Remixプラットフォームで自由に組み合わせが可能です。米国、カナダ、オーストラリア、欧州など15カ国で予約注文が始まっており、4月24日にはマイアミ開催に合わせたスクーデリア・フェラーリ限定カラーも発売されます。
視界を共有するビデオ通話とマルチモーダルAI
今回の目玉は、眼鏡が「見ているもの」を直接活用する2つの機能です。
ひとつは、WhatsAppとMessengerを通じたハンズフリーのビデオ通話機能です。ハイキング中の絶景や買い物中の棚の様子など、内蔵の超広角12MPカメラが捉えた自分の視界を、そのまま相手にリアルタイムで共有できます。
もうひとつが、昨年12月からテストされていたマルチモーダルMeta AIのベータ展開です。米国とカナダの全ユーザー向けに提供が始まり、「Hey Meta」と話しかけるだけで、目の前にあるフランス語のメニューを翻訳させたり、目の前の物体について質問したりできるようになりました。
なぜ重要か
胸元にバッジを付けたり専用デバイスを持ち歩かせたりする新興AIハードウェアが苦戦する中、Metaのスマートグラスは日常使いに溶け込む数少ない成功例になりつつあります。
何より賢いのは、老舗アイウェアメーカーと組み、まずは「普通のオシャレなサングラス」として成立させている点です。奇抜なガジェットではなく、日常的に掛ける眼鏡だからこそ、装着する心理的ハードルがほとんどありません。
内蔵カメラとマルチモーダルAIの組み合わせは、スマホを取り出して画面を注視するこれまでの動作を一変させる可能性を秘めています。目の前にある情報を音声ですぐに処理できる手軽さは、日常のちょっとした疑問を解消するツールとして理にかなっています。
ただし、目玉である視界を認識するAI機能は現時点で米国とカナダに限られており、その他の販売地域では機能が制限されたままです。街中でカメラを常時身につけることに対するプライバシー面の懸念も含め、グローバルでどこまで受け入れられるかが今後の課題になりそうです。
情報源 (1)
- about.fb.com(新しいタブで開きます)原文about.fb.com
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