MetaがAI機能を大幅刷新:スマートグラスが「視覚」を獲得、画像生成Web版も公開
Metaは各サービスにおけるAI機能の強化を発表した。Ray-Ban Metaスマートグラス向けにカメラで捉えた物を理解するマルチモーダルAIとBing連携の先行テストを開始したほか、独立した画像生成Webツール「imagine.meta.com」を米国内で公開した。

友達とグループチャットで画像を送り合う感覚のまま、AIで画像を「大喜利」のように変化させて遊べる機能が登場しました。
Metaは12月6日、同社のAIサービスに関する一連のアップデートを発表しました。MessengerやInstagramで画像を共同編集できる新機能「reimagine」や、ブラウザ向け画像生成サイト「imagine with Meta AI」の開設、さらにスマートグラスでのマルチモーダルAIテストなどが含まれています。
チャット内で画像をつなぐ新機能と独立した生成サイト
グループチャット向けの「reimagine」は、MessengerやInstagramで利用できます。誰かがMeta AIに生成させた画像を長押しし、テキストで指示を追加するだけで、AIがその画像をベースにした新しい画像を生成します。
チャットのメンバー同士でアイデアを上乗せしながら、画像を次々に変化させていく遊び方が可能です。また、メッセージ機能の外でも使える画像生成の場として、米国向けにウェブサイト「imagine.meta.com」も公開されました。こちらは同社の画像基盤モデル「Emu」を採用しています。
AI生成画像の悪用や出所の追跡に対応するため、Metaは今後数週間以内に不可視の電子透かしを導入する予定です。ディープラーニングを用いた透かしは人間の目には見えませんが、トリミングやスクショ、色調変更が行われても検出モデルで識別できる耐性を備えています。
メガネが視界を理解し、チャットにReelsが届く
ハードウェア面では、12月12日から米国のRay-Ban Metaスマートグラス所有者向けに、マルチモーダルAIの先行体験プログラムが開始されました。内蔵カメラを通じて、ユーザーが見ているものをAIが理解し、ハイキング写真のキャプション作成や手元にある物の説明をしてくれます。さらにBing連携によるリアルタイム検索も順次提供されます。
アプリ本体側でもAIの適用範囲が広がっています。チャット内で旅行の計画を立てる際に最適な観光地のReels動画を呼び出せるほか、Facebookでの誕生日メッセージやプロフィールの文案作成、クリエイター向けDMの返信下書き生成などのテストが進められています。
なぜ重要か
Metaの狙いは明確で、性能競争よりも「普段の日常会話にAIをどう溶け込ませるか」に舵を切っています。
プロンプトの工夫を求めず、画像を長押しして一言足すだけで遊べる仕様は、一般ユーザーへの普及という点で極めて合理的です。スマートグラスへの視覚AIとリアルタイム検索の搭載も、スマホを取り出さずに情報を得るウェアラブルの価値を一段引き上げました。
一方で、日常のコミュニケーション全体にAIが入り込みすぎる懸念もあります。誕生日の祝いの言葉やクリエイターからのファン返信までAIが代筆するようになれば、SNS上のやり取りが形骸化しかねません。便利さと人間味のバランスをどう保つかが、今後の試金石になりそうです。
情報源 (1)
- about.fb.com(新しいタブで開きます)原文about.fb.com
トピックを追うMeta スマートグラスへの AI 統合
- Ray-Ban Metaに新フレーム登場、マルチモーダルAIが目にする景色の解説に対応
- Ray-Ban MetaがVersion 2.0配信:カメラ改善もAI画像認識はお預け
- MetaのRay-BanスマートグラスにマルチモーダルAIが追加、目の前の物体を認識可能に
- MetaがAI機能を大幅刷新:スマートグラスが「視覚」を獲得、画像生成Web版も公開この記事
- Metaが新世代「Ray-Ban Meta」スマートグラス発表:Meta AI搭載で299ドルから