Meta、スマートグラスに「リアルタイムAI動画」と連続対話を追加
Metaはスマートグラス「Ray-Ban Meta」のファームウェアv11を北米の早期アクセス向けに配信した。ウェイクワードなしで視界の映像について連続してAIに質問できるほか、リアルタイム音声翻訳にも対応する。

スマートグラスに話しかけるたびにウェイクワードを唱える煩わしさが、ようやく解消されそうです。
Meta は米国とカナダのアーリーアクセスプログラム参加者向けに、Ray-Ban Meta スマートグラスのファームウェア v11 の配信を開始しました。目玉となるのは、今秋の Connect カンファレンスで予告されていた「ライブ AI」の実装です。
ウェイクワード不要、視界を共有しながら会話
ファームウェア v11 により、ユーザーは Meta AI と途切れることなく会話できるようになります。「Hey, Meta」と毎回呼びかける必要はなく、会話の途中で遮って質問を重ねたり、前の文脈を引き継いだまま別の話題に切り替えることが可能です。
さらに強力なのがリアルタイムビデオとの連携です。前面カメラの映像を AI がリアルタイムに認識するため、見えている街並みについて尋ねるなど、視界を共有した状態でのやり取りが実現します。Meta は将来的に、ユーザーが質問する前に AI が自発的に役立つ提案を行う機能も目指しているとしています。
このほか、英語とスペイン語、フランス語、イタリア語の間でのリアルタイム音声翻訳にも対応しました。相手が話した言語がメガネのスピーカーから英語に翻訳されて流れ、スマートフォン側にはテキストが表示されます。また、流れている楽曲を特定できる Shazam 機能も追加されました。
なぜ重要か
Google の Project Astra や OpenAI の高度な音声・視覚機能など、リアルタイムで周囲を認識する AI は各社が注力しています。しかし、Google が同様の機能を備えた AR グラスの発売を予告しつつも具体的な日程を示せていないのに対し、Meta はすでに普及しているハードウェア上でいち早く実用化に漕ぎ着けました。
ハードウェアとしての人気も裏付けられています。10 月に Ray-Ban の親会社である EssilorLuxottica が明かしたところによると、欧州、中東、アフリカ地域の Ray-Ban 店舗の 60% で Ray-Ban Meta が最も売れているブランドになっています。
スマホを取り出してカメラを向ける動作に比べ、目線そのものを AI と共有できる体験は、ウェアラブルならではの決定的な利点です。一方で、Meta 自身が認めているように、リアルタイムの視覚認識や翻訳は常に正確とは限りません。軽量なメガネのバッテリー持ちや発熱の制約を抱えながら、実環境の認識精度をどこまで高められるかが今後の課題になりそうです。
情報源 (1)
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com