Meta、度付きレンズ対応の「Ray-Ban Meta」発表:499ドルから、食事記録AIも追加
Meta は視力矯正メガネ利用者向けに設計された新型スマートグラス「Ray-Ban Meta Blayzer Optics」と「Scriber Optics」を発表しました。価格は 499 ドルからで予約受付を開始。写真や音声で食事記録・栄養管理ができる AI 機能や WhatsApp 要約機能も順次提供されます。

普段から度付きメガネをかけている人にとって、スマートグラスはどこか遠い存在でした。サングラスベースのフレームに無理やり度付きレンズを入れ、重いフレームに一日中耐えるしかなかったからです。
Metaは3月31日、視力矯正を必要とするユーザーに向けてゼロから設計した初のAIグラスを発表しました。第2世代となる「Ray-Ban Meta Blayzer Optics」と「Scriber Optics」の2モデルで、価格は499ドルから。米国では即日予約が始まり、4月14日から眼鏡店などの店頭に並びます。
終日かけられる構造とフィッティング対応
今回の新モデルは、ほぼすべての度数に対応することを前提に作られています。何より重視されたのは、朝から晩までかけ続けられる快適さです。
フレームは2種類用意されました。スクエア型のBlayzerは標準とラージの2サイズ展開で、Scriberは丸みを帯びたラウンド型です。どちらも外側に広がるバネ丁番、交換可能なノーズパッド、さらに眼鏡技師が曲げ具合を微調整できるテンプルエンドを備えています。顔の形に合わせて店舗でしっかりフィッティングしてもらえます。
既存モデルの新色も追加されました。WayfarerやHeadlinerなどのRay-Banフレームには透明感のあるピーチやグレーのフレームにTransitions調光レンズを組み合わせたモデルが登場し、スポーツ向けのOakley MetaシリーズにもPrizm調光レンズが加わりました。
食事の栄養記録から手書き返信まで
ハードウェアだけでなく、AIソフトウェアのアップデートも目白押しです。注目はハンズフリーの栄養記録機能で、料理を写真に撮るか話しかけるだけで、Meta AIが栄養素を推定してアプリに記録してくれます。目標に合わせて「次は何を食べればいいか」を相談することも可能です。
また、先行アクセス向けにはWhatsAppのメッセージ要約機能が追加されました。「グループの会話をまとめて」と頼んだり、特定の提案を呼び出したりできます。処理はデバイス上で行われ、エンドツーエンドの暗号化が維持されます。
ディスプレイ搭載モデルでは、机の上などに指で文字を書いてメッセージを返せるニューラル手書き入力がiMessageや標準SMSにも対応します。米国全土の都市をカバーする歩行ナビゲーションも5月に提供される予定です。
なぜ重要か
今回の発表は、Metaのウェアラブル戦略において極めて実用的な転換点と言えます。
世界には視力矯正を必要とする人が何十億人もいます。メガネは彼らにとってガジェットではなく生活必需品です。そこに向けて眼鏡店で調整できる本格的な度付きフレームを投入したことで、AIグラスは「晴れの日のガジェット」から「毎日かける道具」へと昇格しました。
499ドルという価格は決して安くありませんが、もともと高級メガネを定期的に買い替えている層にとっては十分に現実的な選択肢になります。
AIデバイスの勝敗を分けるのは、結局のところ装着時間の長さだと考えられます。他社が新しいディスプレイやピン型デバイスの開発に苦戦するなか、Metaはすでに普及しているメガネという形にAIを溶け込ませています。視力矯正が必要な人にとって、いよいよ試す価値のある選択肢になってきました。
情報源 (1)
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