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OpenAI共同創業者のシュルマン氏、競合Anthropicへ移籍 ブロックマン社長は長期休暇へ

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OpenAIの共同創業者でChatGPTの強化学習チームを率いたジョン・シュルマン氏が、AIアライメント研究に専念するため競合Anthropicに移籍すると発表した。グレッグ・ブロックマン社長も年末までの長期休暇に入る。これでOpenAI創設メンバー11人のうち、社に残るのはわずか3人となった。

OpenAI共同創業者のシュルマン氏、競合Anthropicへ移籍 ブロックマン社長は長期休暇へ
画像:techcrunch.com

ChatGPTを「人の指示に従う対話型AI」に育て上げた立役者が、最大のライバルへと移籍しました。

OpenAIの共同創業者であるジョン・シュルマン(John Schulman)氏が8月5日、競合のAnthropicに移籍することを発表しました。さらに、同じく共同創業者で社長のグレッグ・ブロックマン(Greg Brockman)氏が年内休職に入ること、MetaやUberでプロダクトを率いて昨年OpenAIに加わったピーター・デン(Peter Deng)氏が退社していたことも明らかになりました。

これで、2015年にOpenAIを立ち上げた11名の共同創業者のうち、日常的な業務に残っているのはサム・アルトマンCEOと、言語・コード生成を率いるヴォイチェフ・ザレンバ(Wojciech Zaremba)氏の2名だけになりました。

アライメントの第一人者が下した決断

シュルマン氏は2016年にカリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得後、すぐにOpenAIに参画しました。強化学習部門を率いて、モデルが人間の意図通りに振る舞うよう調整する「ポストトレーニング」の手法を確立し、ChatGPT誕生に決定的な役割を果たした人物です。

今年5月に「超知能アライメント(Superalignment)」チームが解散された後、シュルマン氏はアライメント科学の責任者となり、6月には新設の安全性委員会にも加わっていました。その彼が、先んじてAnthropicに移籍していた元同僚のヤン・ライケ(Jan Leike)氏の後を追う形となります。

シュルマン氏はXへの投稿で、OpenAIが安全研究への支援を怠っていたわけではないと強調しつつ、自身のキャリアの次の段階として「現場での実践的な技術研究(Hands-on technical work)」に戻るための個人的な決断だと説明しました。

止まらない幹部流出

今回の動きは単独の辞任にとどまりません。創業以来9年間走り続けてきたブロックマン社長がリフレッシュのために長期休暇に入り、プロダクト部門の要だったデン氏も去りました。

昨年11月のアルトマン解任騒動以降、同社では共同創業者のイリヤ・サツケヴァー(Ilya Sutskever)氏が新会社立ち上げのために去るなど、初期メンバーの離散が続いています。アルトマン氏の復帰で騒動は収束したかに見えましたが、組織の深部での摩擦は解消されていなかった様子がうかがえます。

なぜ重要か

Anthropicが、OpenAIの安全性・アライメント研究の中核を担ってきた頭脳の受け皿として確固たる地位を築きつつあります。ChatGPTの最大の強みである強化学習のノウハウを持つシュルマン氏の合流は、Claudeシリーズの制御性や信頼性をさらに引き上げる大きな推進力になるはずです。

一方のOpenAIにとっては、組織の変質がより鮮明になったと言えます。アルトマン氏は計算資源の20%を安全性に充てる方針や米AI安全研究所との連携を強調していますが、現場の最高峰の研究者が「より深くアライメント研究に専念できる環境」を求めて競合に移籍している事実は重く受け止めざるを得ません。商業化を最優先で加速させるテック企業へと変貌するなかで、安全を重視する基礎研究者が居場所を失いつつあるという見方は、業界内でさらに強まることになりそうです。

情報源 (2)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com
  2. [2]

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