OpenAI、元Appleのアイブ氏率いるioを約65億ドルで買収完了
OpenAIは水曜日、元Appleのデザイナーであるジョニー・アイブ氏が共同創業者を務めるハードウェア企業io Productsの買収手続きを完了したと発表した。買収額は約65億ドルにのぼる。ChatGPTを搭載した専用ハードウェア開発を本格化させる狙いで、アイブ氏とデザイン会社LoveFromは独立を保ちつつ設計を統括する。

OpenAI がハードウェア領域への本格進出に向けて巨額の賭けに出ました。
OpenAI は、元 Apple の最高デザイン責任者 Jony Ive 氏が共同創業したハードウェア企業 io(io Products, Inc.)の買収を正式に完了したと発表しました。買収額は約 65 億ドルに上ります。同社は ChatGPT の AI 技術を組み込んだ新しい専用ハードウェアの開発を目指しています。
商標トラブルを経ての合流
この買収発表には直前にちょっとしたトラブルがありました。Google の研究部門からスピンアウトした聴覚デバイス企業 Iyo から商標権侵害の訴訟を起こされたため、OpenAI は告知ブログと、Sam Altman CEO と Ive 氏が出演していた発表動画を一時的に削除していました。この動画は現在も公開されていません。
再公開された声明では社名が慎重に「io Products Inc.」と表記され、チームはサンフランシスコの拠点へ合流して研究や開発チームと緊密に連携することが明かされました。なお、Ive 氏とデザイン会社 LoveFrom は独立性を維持したまま、OpenAI 全体のデザインとクリエイティブを主導します。
なぜ重要か
OpenAI は他社のスマートフォンや PC の上で動く単なるアプリにとどまる気はない、という明確な意思表示です。
Ive 氏の知見を取り込めるのは大きな強みですが、まだ実績のない専用 AI ハードウェアに対して約 65 億ドルを投じるのはかなり大胆な一手と言えます。既存の AI ガジェットが軒並み苦戦しているなかで、実用性と使い勝手を両立した新しいフォームファクターを提示できるかが最大の焦点になります。
一般ユーザーが今すぐ手に取れる製品はありませんが、生成 AI を中心に据えた新しいパーソナルデバイスの競争は、いよいよ本格的な開発フェーズに入ったと見てよさそうです。
情報源 (1)
- theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com