マイクロソフト、Copilot を刷新:チャット内での画像直接編集に対応
マイクロソフトは Copilot の Web 版およびモバイルアプリを刷新し、チャット画面内で直接画像を編集できる機能を追加しました。チャットを離れずに背景のぼかしやピクセルアート調への加工が無料で利用可能です。画像編集機能はまず米国や英国などの英語圏向けに提供されます。
マイクロソフトが4年ぶりにスーパーボウルのCM枠へ復帰し、生成AIサービス「Copilot」を大々的にアピールします。
ちょうど「Bing Chat」の提供開始から1周年にあたるタイミングで、同社はWeb版およびiOS・Androidアプリ版のCopilotに大幅なアップデートを実施しました。回答画面のデザインをすっきり整理し、おすすめプロンプトのカルーセル表示を追加したほか、チャット画面から離れずに生成画像を直接編集できる新機能を導入しています。
マイクロソフトによると、この1年間でCopilotのチャット回数は50億回、生成された画像数も50億枚を突破し、EdgeブラウザやBingのシェア拡大につながっているといいます。
チャット画面のままインライン編集
これまでの画像生成AIでは、生成結果の一部だけを手直ししたい場合でも、プロンプトを打ち直して再生成するしかなく、構図全体が変わってしまうのが難点でした。今回のアップデートでは、画像作成ツール「Designer」がCopilot内部に統合され、インライン編集が可能になりました。
具体的には、特定のオブジェクトを選択して色を強調したり、被写体を際立たせるために背景をぼかしたり、ピクセルアート風のエフェクトをかけ直したりといった操作が、チャットの流れを止めることなく行えます。これらの基本編集機能は無料で提供され、無料ユーザーには1日あたり15回の生成ブーストが付与されます。
有料のCopilot Pro契約者の場合、ブースト回数が1日100回に増えるだけでなく、正方形と横長の構図切り替えおよび再生成がチャット内から実行できるようになります。さらに、専用キャンバスでアイデアを視覚化できる「Designer GPT」も近日公開される予定です。
ただし、インライン編集機能は現時点で英語のみの対応となっており、提供地域も米国、英国、オーストラリア、インド、ニュージーランドの5カ国に限定されています。
なぜ重要か
生成AIを使った画像作成において、ユーザーが最も不満を抱えやすかった「微調整の難しさ」に正面から手を入れた点は非常に賢いアプローチだと評価できます。
ちょっと背景をぼかしたい、あるいは色味を変えたいだけなのに、外部の画像編集ソフトを立ち上げたりプロンプトを書き直したりするのは大きな手間でした。普段のチャット画面上で手軽に部分修正ができるようになれば、プレゼン資料やSNS用の画像を作りたい一般ユーザーや個人クリエイターの実用性は一気に高まります。無料枠でも基本編集を開放しつつ、アスペクト比の変更を有料プランのフックにした設計も手堅いです。
一方で、現時点では英語圏の特定地域に限定されているため、日本を含むグローバル展開の遅れがもどかしいところです。また、スーパーボウルという巨大な舞台で露出を高める以上、実際のインライン編集がユーザーの意図通りに破綻なく機能するかどうかが、一過性のブームで終わらせないための試金石になりそうです。
情報源 (1)
- blogs.microsoft.com(新しいタブで開きます)原文blogs.microsoft.com