Google、「SGE」の初期テストを開始:生成AIが検索結果を要約・整理
Googleは生成AIを活用した新検索機能「SGE」を含むSearch Labsの早期アクセスを米国のウェイティングリスト登録者向けに開始した。複雑なトピックの要点整理や買い物時の比較項目をAIスナップショットとして提示し、対話形式の追加質問にも対応する。現時点では米国限定の提供となる。

これまでのGoogle検索といえば、検索結果に並ぶ青いリンクをいくつもクリックし、あちこちのサイトを行き来しながら自分で情報をまとめるのが当たり前でした。
Googleはその面倒な情報整理を、生成AIに肩代わりさせようとしています。
Googleは米国で「Search Labs」のウェイティングリスト登録者に向けてテスト提供を順次開始しました。対象となったユーザーは、生成AIを活用した新検索機能SGE(Search Generative Experience)や、コーディング支援のCode Tips、検索結果をスプレッドシートに送るAdd to Sheetsを試すことができます。
利用資格を得たユーザーは、AndroidやiOSの最新版Googleアプリ、またはデスクトップ版ChromeのLabsアイコンから機能を有効化できます。
画面トップに現れるAIスナップショット
SGE最大の特徴は、検索結果の最上部に表示されるAIによる概要スナップショットです。
例えば「ウクレレとギターのどちらを始めるべきか」や「フリーランスになる前に会社を設立するメリット」といった、考える要素が多いテーマを検索すると、AIがまず検討すべきポイントを整理して提示してくれます。
「ウールセーターについた古いコーヒーの染みを落とす方法」や「パスポートを急ぎで更新する手順」といった具体的な困りごとでも、ウェブ全体の情報を要約して必要な手順をまとめてくれます。
ショッピング検索も大きく変わります。「キッチンの貼ってはがせる壁紙」や「プールパーティー用のBluetoothスピーカー」を調べると、防水性能や剥がしやすさといった注意点とともに、価格やユーザー評価、購入リンク付きの製品リストが並びます。
スナップショットの下にあるボタンを押せば、そのまま対話形式で追加の質問を続けることも可能です。
なぜ重要か
一般ユーザーにとって、SGEは検索にかかる時間を大幅に減らしてくれる実用的なアップデートです。これまで複数のページを読み比べなければわからなかった日常の疑問や商品選びの基準が、検索結果のトップを見るだけでおおむね把握できるようになります。
一方で、ウェブサイト運営者やメディアにとっては極めて深刻な影響を及ぼす可能性があります。ユーザーがAIスナップショットだけで満足してしまえば、元記事へのクリック数が激減することは避けられません。
今回の展開を一般公開ではなく、Search Labs内でのオプトイン実験にとどめた判断は極めて堅実だと考えられます。生成AIの誤情報リスクを抑えつつ、検索体験の革新と既存のウェブエコシステムとの利害調整を慎重に見極めようとする姿勢がうかがえます。
情報源 (1)
- blog.google(新しいタブで開きます)原文blog.google