アップル、OpenAIと提携へ:iOS 18にチャットボット統合、WWDCで発表か
ブルームバーグの5月20日の報道によると、アップルはOpenAIと提携し、次期iOS 18にチャットボット機能を組み込む計画を進めている。6月10日のWWDCで発表される見通しだ。アップルは自社製モデルでSiriなどを刷新する一方、不足する対話型AIをOpenAIとの提携で急ぎ補う構えだ。

ハードウェアとソフトウェアの完全な自前主義を貫いてきたAppleが、生成AIの波を前に異例の外部連携へ舵を切ります。
BloombergのMark Gurman記者によると、AppleはOpenAIと提携し、同社のチャットボット技術を製品群に組み込む準備を進めています。正式な発表は6月10日のWWDCで行われる見込みです。
データセンターにMacチップ、iPhoneにはOpenAI
生成AI競争においてAppleの出遅れは否めず、ティム・クック体制下で最大の試練と目されています。
そこでAppleは自社技術と外部連携を組み合わせる戦略をとる方針です。端末側では自社開発の軽量言語モデルを動かし、Siriの応答をより自然で会話らしく改善し、日常タスクを支援します。
高度な処理はクラウドを併用する計画で、AppleはすでにハイエンドのMac用チップをデータセンターへ投入してオンライン処理基盤を構築しています。
しかし、ChatGPTやGoogleのGeminiに相当する本格的なチャットボットを単独で提供できる段階には達していません。利用者の需要に応えるため、AppleはiOS 18にOpenAIの技術を組み込む道を選びました。
サム・アルトマン率いるOpenAI側も、年後半に押し寄せる膨大なAppleユーザーのトラフィックを支えるため、サーバー容量の増強を急いでいると伝えられています。
なぜ重要か
ユーザーにとって、日常的に使うiPhoneのシステム深くに業界最高峰のチャットAIが組み込まれる恩恵は絶大です。長年伸び悩んでいたSiriの使い勝手が大きく変わる可能性があります。
Apple側の狙いとしては、現実的な時間稼ぎだと考えられます。WWDCという大舞台でAIの遅れを批判されるのを防ぎつつ、自社の本格的な基盤モデルが完成するまでの猶予を確保する意図が透けて見えます。
もっとも懸念点もあります。プライバシー保護と垂直統合をブランド価値の柱にしてきたAppleが、中核体験を外部スタートアップに委ねる点には少なからず危うさが残ります。OpenAIがインフラ拡張を急いでいる事実からも、莫大な負荷への耐性には注意が必要です。
Gurman氏が指摘するように、他社頼みの体制には限界があります。この提携は過渡期の一時しのぎに過ぎず、Appleは将来的には自社製チャットボットへ切り替える道を探ることになりそうです。
情報源 (1)
- macdailynews.com(新しいタブで開きます)原文macdailynews.com