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業界動向

AppleがUALinkコンソーシアムの理事会に参加、AI相互接続規格の策定へ

公開 拡散指数 40

AppleがデータセンターのAIアクセラレータ間を接続するオープン規格「UALink」を推進するコンソーシアムの理事会に加入した。Nvidia独自のNVLinkに対抗する規格として注目される。Apple Intelligence向けのインフラ投資を加速させる同社にとって、独自サーバーチップ展開を見据えた布石と見られる。

AIモデルの大規模化に伴い、現在のデータセンターでは単体チップの性能以上に「数万個のチップ同士をいかに高速に繋ぐか」が死活問題となっています。

普段は自社完結のエコシステムを好むAppleが、この領域で業界連合の舵取り役に加わりました。同社は、次世代データセンター向けチップ接続規格を策定する「Ultra Accelerator Link(UALink)コンソーシアム」に加盟し、Alibabaや半導体設計大手のSynopsysとともに理事会メンバーに就任しました。

Appleのプラットフォームアーキテクチャ担当ディレクターであるBecky Loop氏は、UALinkについて「接続性の課題を解決し、AI需要拡大に対応する新たな機会を創出する上で極めて有望だ」とコメントしています。

Nvidiaの包囲網を敷く巨大連合

UALinkの目的は、データセンター内のGPUやカスタムアクセラレータ同士を直接結ぶオープン規格を確立することです。AMDのInfinity Fabric技術などをベースにしており、最初の製品群は今後数年以内に投入される見通しです。

参加メンバーには、AMD、Intel、Google、AWS、Microsoft、Metaといった名だたるクラウド・半導体大手が名を連ねています。

そして最大手のNvidiaはここに含まれていません。Nvidiaは自社開発の高速インターコネクト技術「NVLink」を持っており、顧客を自社のアクセラレータ生態系に囲い込む強力な武器にしています。UALinkはまさに、その独占に対抗するための業界共通規格です。

Apple Intelligenceの舞台裏を固める

Appleが今この連合に加わった背景には、「Apple Intelligence」を支えるインフラ投資の急増があります。

WSJの報道によると、Appleはデータセンターの効率を高めるため、独自のサーバー向けAIチップの開発も進めていると報じられています。

ただし、同社のAI機能はまだ立ち上がりの段階です。TechCrunchのSarah Perez記者が「退屈だが実用的」と評したようにユーザーの反応は様々で、先週もニュース要約機能が「テニスのラファエル・ナダル選手が同性愛を公表した」と誤認要約を配信し、修正を迫られたばかりです。

なぜ重要か

ユーザーにとって直接の変化はすぐに見えませんが、将来的にiPhoneやMacでより高度なクラウドAI機能が低遅延かつ安定して動くための土台作りと言えます。

業界全体で見れば、Appleの参加によってUALink陣営の政治力と実用性が一気に引き上げられました。Microsoft、Google、Meta、そしてAppleというメガハイパースケーラーが共通規格で足並みを揃えれば、Nvidia一強のネットワーキング技術に対する強力な対抗軸になります。

自前の囲い込みにこだわるAppleがオープン規格の理事会に入った判断は、極めて現実的だと私たちは考えます。自社サーバーチップを一から孤立して作るよりも、業界標準の通信インフラに乗せるほうが開発コストもリスクも抑えられます。ただし、対応製品の実用化にはまだ数年かかる見込みで、短期的にはNvidia優位の状況を覆すまでには至らないはずです。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

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