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業界動向

米テック大手、対Nvidiaで結束:AIチップ相互接続の新規格「UALink」策定へ

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Google、Microsoft、Meta、Intel、AMDなどの大手IT企業が、データセンター向けAIアクセラレータの接続規格「UALink」を発表した。単一ポッド内で最大1024台のGPUを接続可能にする計画で、Nvidiaの独自接続技術による囲い込みに対抗する狙いだ。

米テック大手、対Nvidiaで結束:AIチップ相互接続の新規格「UALink」策定へ
画像:techcrunch.com

数千基のGPUを束ねて巨大なAIモデルを動かす際、最大のボトルネックとなるのはチップ単体の計算速度ではなく、チップ同士をつなぐ通信です。

現在この分野はNvidiaの独自技術がほぼ独占しています。これに対抗すべく、大手テック企業がスクラムを組みました。

米Intel、Google、Microsoft、Meta、AMD、Broadcom、Cisco、Hewlett Packard Enterprise(HPE)は5月30日、データセンター向けAIアクセラレータ間の接続規格を策定する業界団体「UALink Promoter Group」を設立したと発表しました。

1024基のGPUを直結する新規格

同グループが提唱する「UALink 1.0」は、同一ポッド内の最大1024基のAIアクセラレータ(現行版はGPUのみ)を直接相互接続するオープン仕様です。

AMDのInfinity Fabricなどのオープン規格をベースにしており、各アクセラレータに接続されたメモリ間で直接ロードおよびストアを行うことが可能です。既存の接続規格と比べてデータ転送の遅延を抑え、転送速度を大幅に引き上げるとしています。

同グループは第3四半期に正式な管理組織「UALink Consortium」を立ち上げ、参加企業に1.0仕様を提供する予定です。さらに第4四半期には帯域幅を広げた「UALink 1.1」を発表する計画ですが、実際の製品が登場するのは数年先になる見込みです。

目立つ王者の不在とクラウドの温度差

この顔ぶれの中で際立っているのは、市場の80〜95%を握るとされるNvidiaと、クラウド最大手のAmazon Web Services(AWS)の不在です。

Nvidiaは直近の四半期決算でデータセンター部門の売上高が前年同期比で400%以上増加しており、独自の高速インターコネクト技術を確立しています。ライバル主導の規格に相乗りする理由はどこにもありません。

一方のAWSは自社製アクセラレータの開発を続けつつ、Nvidia製チップの供給も受けているため、今回は静観を選んだ格好です。

しかし、Nvidiaへの依存を減らしたいGoogle、Meta、Microsoftにとっては切実です。GoogleはTPU、MicrosoftはMaiaといった自社製AIチップを抱えており、将来の超巨大クラスタを構成する上で、オープンなインターコネクト規格の確立が欠かせません。

なぜ重要か

一般の開発者や企業ユーザーが今すぐUALink対応ハードウェアを導入できるわけではありません。最初の製品が出るまでにまだ数年かかるためです。

しかし、この動きは将来のAIインフラコストに直結します。これまでデータセンターの調達はNvidiaの垂直統合型エコシステムに縛られていましたが、相互接続が標準化されれば、異なるベンダーのチップを組み合わせてコストを抑える選択肢が生まれます。

業界全体で見れば、競争の主戦場がチップの単体性能から、クラスタ全体のネットワーク構造へと移ったことを示しています。

私たちは、AMDの既存技術を活用して迅速に陣営を束ねた点は賢明だと考えます。ただ、合議制のコンソーシアムが仕様策定と製品化に時間をかけている間に、単独で素早く動けるNvidiaがさらに先へ進んでしまう懸念は残ります。

情報源 (1)

  1. [1]
    techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com

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