AppleがiOS 18.2を配信:画像生成やGenmoji、ChatGPT連携が本格始動
AppleはiOS 18.2などの最新OSを正式リリースし、Apple Intelligenceの新機能を提供開始した。独自絵文字を作るGenmojiや画像生成ツールのほか、Siriや作文機能にChatGPTが統合された。現在は英語圏を中心に提供され、日本語などは4月以降順次対応予定。

Apple はiOS 18.2、iPadOS 18.2、macOS Sequoia 15.2 を正式リリースしました。今回のアップデートにより、Apple Intelligence の中核となる画像生成機能や ChatGPT とのシステム統合が利用可能になります。
絵文字を自作できる Genmoji と画像生成機能
新機能の中でひときわ目を引くのが、キーボード上で文字入力からオリジナル絵文字を作れる Genmoji です。写真ライブラリの顔を参照し、眼鏡や帽子などの小物を付け足して家族や友人に似せた絵文字を作ることもできます。
作られた Genmoji は通常の絵文字と同じようにテキスト内に配置したり、ステッカーや Tapback のリアクションとして送信可能です。なお現在 Genmoji の作成に対応するのは iPhone と iPad で、Mac への対応は今後数か月以内とされています。
画像生成ツール Image Playground も独立アプリやメッセージアプリ内に登場しました。アニメーション風とイラスト風の 2 つのスタイルに対応しています。メモアプリでは、手書きスケッチや空白を指やペン先で囲むだけで文脈に沿ったイラストを描き出す Image Wand が追加されました。
文章作成支援の Writing Tools にも Describe Your Change が加わり、履歴書の動詞を強調する、招待状を詩の形式に書き直すといった自由度の高い指示が出せるようになっています。
カメラが世界を認識し、Siri は ChatGPT と連携
iPhone 16 シリーズでは、新設されたカメラコントロールからビジュアルインテリジェンスが起動します。目の前の店舗や案内を読み取って翻訳したり、Google 検索で商品を調べたり、手書きの複雑な図面を ChatGPT に投げて解説してもらうことが可能です。
OS 全体で ChatGPT とのシームレスな連携も始まりました。Siri が質問の内容に応じて ChatGPT の利用を提案し、アプリを切り替えることなく回答を画面に表示します。
ChatGPT の利用はアカウント登録不要で、ユーザーの IP アドレスは匿名化されます。リクエストが OpenAI の学習データとして保存されることもありません。英語対応は米国に加え、英国、オーストラリア、カナダなどに拡大され、日本語や中国語を含む多言語対応は 4 月のアップデート以降順次追加される予定です。
なぜ重要か
今回の動きは、Apple にとって極めて現実的な落としどころだったと私たちは考えます。巨大な基盤モデルをすべてオンデバイスや自社サーバーで抱え込むのではなく、日常的な遊びや小回りの利く処理を自社製 AI で賄い、重い知識探索は業界トップの ChatGPT に委ねる割り切りを見せました。
一般ユーザーにとって、Genmoji やメモの画像生成はプロンプトの専門知識なしで使えるため、日常のコミュニケーションの延長で AI の恩恵を感じやすいはずです。
一方で、賢い回答の大半を ChatGPT に依存する構図が続けば、Siri そのものの存在感が単なる中継役に格下げされてしまう懸念も残ります。他社のスマートフォン各社が今後 AI 開発元とどう距離感を保ち、どこまで OS の奥深くに入り込ませるかを占う試金石となるはずです。
情報源 (2)
- apple.com(新しいタブで開きます)原文apple.com
- youtube.com(新しいタブで開きます)報道youtube.com