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アドビ、「Firefly Image 3」発表 Photoshopベータ版で「参照画像」による生成に対応

公開 拡散指数 40

Adobeは画像生成AIの新基盤モデル「Firefly Image 3」を発表し、Photoshopデスクトップベータ版に新機能を追加した。最大の注目は「参照画像(Reference Image)」で、プロンプトを細かく書かずに画像を読み込ませてスタイルや色合いを指定できる。アップロードした画像は学習に利用されず、商用利用の安全性も維持される。

アドビ、「Firefly Image 3」発表 Photoshopベータ版で「参照画像」による生成に対応
画像:theverge.com

画像を思い通りの色味や雰囲気に仕上げるため、プロンプトの微調整に何時間も費やした経験があるなら、Adobeの今回の判断には共感できるはずです。

Adobeのデジタルメディア担当CTOであるEly Greenfield氏は、プロンプト入力は非常に面倒な作業だと率直に語っています。すでに頭の中や手元に理想の画像があるなら、長文の指示文をひねり出すよりも画像そのものを参照させるほうが理にかなっています。

Adobeは4月23日、最新の基底モデル「Firefly Image 3」を発表し、これを利用した新しい生成AI機能をPhotoshopデスクトップベータ版に導入しました。ベータ版ユーザーは同日から利用可能で、正式リリースは今年後半を予定しています。また、Web版Fireflyでもグローバル公開ベータが始まっています。

プロンプトをこねるより画像を渡す

最大の注目機能は「参照画像(Reference Image)」です。ユーザーがアップロードした画像をガイドとして活用し、そのスタイルや配色をAI生成物のトーンに反映させることができます。

参照機能を使うにあたり、ユーザー自身がその画像の利用権利を持っている必要があります。初回使用時には権利確認の警告が表示され、アップロードされた画像がFireflyの追加学習に使われることはありません。AdobeはContent Authenticity Initiativeを通じて、参照利用も拒否できる汎用タグの開発を進めているとしています。

このほか、製品写真の背景を差し替える「背景を生成」、解像感とシャープさを引き上げる「詳細を向上」、生成された候補から派生画像を作る「類似を生成」などが追加されました。白紙のキャンバスから直接テキストで画像全体を生成する機能も備わっています。

基底モデルのFirefly Image 3自体も、光の陰影や物体の配置、ディテールの描画精度が向上し、長文の指示や画像内の文字レンダリングにも強くなりました。あわせて、非破壊編集ができる調整ブラシや2万5000種類以上のクラウドフォントへのアクセス改善など、通常の編集機能もアップデートされています。

なぜ重要か

私たちは、Adobeがプロの制作現場における「テキストプロンプトの限界」を素直に認めた点を高く評価しています。

実際のクリエイティブ現場では、言葉で何行も指示を重ねるより、ムードボードや参考写真を1枚渡すほうが圧倒的に早く意図が伝わります。EC向けの物撮り背景の差し替えやカンプ制作に関わるクリエイターにとって、今回の機能はすぐにベータ版を試す価値がある仕上がりです。

一方で、Adobeが誇ってきた「商用利用の安全性」にはわずかな火種が残ります。これまで競合モデルとの差別化要因だったクリーンなデータ学習に対し、参照画像機能では権利確認の責任がユーザー側に委ねられます。学習には使われないとはいえ、著作権侵害のグレーゾーンに踏み込むリスクは否定できません。

それでも、参照画像や調整ブラシ、フォントライブラリを同じ作業画面にきれいに収めてきたのはさすがです。単体の生成AIツールがいくら進化しても、最終的な仕事の場としてPhotoshopを手放せなくさせる強い囲い込みになっています。

情報源 (1)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

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