UberとWaymo、テスラのお膝元オースティンで無人タクシーを始動
UberとWaymoはテスラ本社があるテキサス州オースティンで自動運転タクシーの運行を開始した。通常のUber配車時に追加料金なしでジャガー製無人EVが配車される仕組みで、乗客は乗車の可否を設定できる。テスラに先んじて現地での商用化を進める構えだ。
今週、テキサス州オースティンで配車を頼むと、運転席に誰もいない車が迎えに来るかもしれません。
UberとWaymoは、テキサス州オースティンで完全自動運転の配車サービスを正式に開始しました。オースティンは音楽とバーベキューで知られるだけでなく、テスラのitation本社が置かれている街でもあります。
普通のUberを呼ぶと自動運転のジャガーが来る
現在オースティンで、UberXL以外の一般的なUberを呼ぶと、追加料金なしでWaymoの完全自動運転車がマッチングされる可能性があります。運行されている車両は、すべて電気自動車のジャガー「I-PACE」です。
乗客には選択肢が用意されています。自動運転を積極的に試したいユーザーはWaymoとのマッチング頻度を上げる設定ができ、無人運転に不安を感じるユーザーはオプトアウトして人間のドライバーだけを指定することも可能です。
今週は大規模イベント「SXSW」が開催されており、街が混み合うなか、Waymoの車両が市内を縦横無尽に走ることになります。
法廷闘争から強力なタッグへ
かつての経緯を知る人にとって、この2社の連携は隔世の感があります。2018年、UberとWaymoは企業秘密の侵害を巡って激しい法廷闘争を繰り広げていました。
しかし現在、両社は協力関係を深めています。2023年にフェニックスで初めて提携し、順調に運行実績を積んできました。今回のオースティンに続き、今年後半にはアトランタでも提携サービスを展開する計画です。
一方、地元であるテスラは追いかける立場にあります。マスク氏は1月、今年6月にオースティンで有料の自動運転配車サービスを開始すると発言しており、カリフォルニア州でも配車サービスの営業許可取得を進めています。
なぜ重要か
オースティンの一般ユーザーにとって、専用アプリのダウンロードや追加料金の支払いなしに、普段のUberアプリから直接最高水準の自動運転を体験できるメリットは非常に大きいです。不安ならいつでもオフにできるため、試すハードルはほぼゼロと言えます。
業界の視点で見ると、この提携は極めて現実的で賢い戦略だと私たちは考えます。Waymoは強固な自動運転技術を持っていますが、ゼロから集客アプリや配車網を広げるには膨大なコストがかかります。一方でUberは巨大なユーザー基盤を持っていますが、自前での自動運転開発からは撤退しています。両者が組むことで、弱点を補い合いながら一気に普及を加速できます。
さらに重要なのはテスラへの圧力です。テスラが6月のサービス開始を予告しているまさにその本拠地で、WaymoとUberが先に実用サービスを稼働させました。言葉や計画だけでなく、実際に走る車両で先手を打った形です。
情報源 (1)
- morningbrew.com(新しいタブで開きます)原文morningbrew.com
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