Superhumanが新機能「Instant Reply」提供:受信トレイに3件の下書きを事前生成
Superhumanは新機能「Instant Reply」を発表した。受信したすべてのメールに対して、本人の文体を学習した3通の完全な返信下書きを事前生成する。Gmailのような短い定型文ではなく長文に対応し、TabとEnterキーだけで即座に送信できる。
受信トレイを開いた瞬間、返信の文面をゼロから考える億劫さに手が止まる人は多いはずです。
高速メールクライアントを展開するSuperhumanは2月27日、Superhuman AIの新機能「Instant Reply」を発表しました。
AIに指示を出して書いてもらうのではなく、メールを開いた時点ですでに下書きが完成しているという機能です。
メールを開くとすでに3つの返信案が並ぶ
Instant Replyでは、各メールスレッドの下部に3種類の返信文が自動で用意されます。
Gmailの短い定型フレーズ提案とは異なり、そのまま送信できる長文のメール本文として生成されるのが特徴です。
また、Outlookのようにユーザーが生成ボタンを押して待つ必要はなく、バックグラウンドであらかじめ事前計算されているため、待ち時間が発生しません。
操作もSuperhumanらしくキーボードだけで完結し、Tabキーで選択してEnterキーを押すだけで即座に送信できます。過去に自分が送信したメールのトーンや文体を学習して反映する仕組みも備わっています。
数千人を対象とした先行テストでは、メール作成速度が従来の2倍になったほか、これまでは返信せずに放置していたようなメールにも返信する傾向が見られたとRahul Vohra CEOは述べています。
開発はOpenAIとの緊密な連携によるもので、OpenAIのCOOであるBrad Lightcap氏も、業務コミュニケーションを進化させる取り組みとして期待を寄せています。
なぜ重要か
生成AIのメール機能において、プロンプト入力を完全にスキップさせた点は非常に賢い設計だと考えられます。
従来のAI機能は「ツールを起動し、指示を打ち込み、数秒待ってから挿入する」という手間があり、短いメールであれば自分で打った方が早いケースも少なくありませんでした。
Instant Replyはユーザーを「作成者」から「校閲者」に変え、2タップで返信を完了させます。日々大量のメールに追われるビジネスパーソンにとっては、実用的な時間短縮につながるはずです。
一方で、送信のハードルが極端に下がることで、内容を十分に確認しないまま誤送信してしまうリスクは無視できません。文体が自然だからこそ、細かなニュアンスのズレや事実誤認を見落とす危険性があります。
とはいえ、AIメール補助の体験を一段階引き上げたことは確かであり、Superhumanを利用しているなら試す価値は十分にあります。
情報源 (1)
- blog.superhuman.com(新しいタブで開きます)原文blog.superhuman.com