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OpenAIがACPを拡張:ChatGPTで画像検索や並列比較ができる新ショッピング機能

公開 拡散指数 55

OpenAIはAgentic Commerce Protocol(ACP)を拡張し、ChatGPT内でビジュアルな商品検索と並列比較機能を提供開始しました。画像アップロードによる類似品検索や価格・レビューの比較が可能で、ウォルマートやターゲットなど大手小売が参加しています。

OpenAIがACPを拡張:ChatGPTで画像検索や並列比較ができる新ショッピング機能
画像:openai.com

欲しい商品を探すとき、ブラウザで無数のタブを開き、まとめサイトを読み比べ、各ECサイトのレビューを行き来する作業に疲れた経験は誰にでもあるはずです。

OpenAIはその手間に終止符を打とうとしています。同社はエージェント型商取引プロトコルであるACP(Agentic Commerce Protocol)を拡張し、ChatGPT内でリッチなビジュアルによる商品発見体験をローンチしました。

チャット画面がそのままショールームに

今回のアップデートにより、ChatGPTで予算や用途を伝えるだけで、画像付きのカード形式で候補商品が表示されるようになりました。気に入った商品の写真をアップロードして似たアイテムを探したり、複数の候補を横並びにして価格や機能、レビュー評価を直接比較したりできます。

この体験を裏で支えるのがACPです。すでにTargetやSephora、Nordstrom、Lowe’s、Best Buy、The Home Depot、Wayfairといった米大手小売が参画しています。ShopifyやEtsyの出品者の商品は自動的にカタログ連携されており、個別の追加設定は不要です。SalesforceやStripe経由でのデータ連携にも対応しています。

なかでも踏み込んだのがWalmartです。同社はChatGPT内に専用アプリを構築し、アカウント連携やロイヤルティ特典、独自の決済手段を利用できる環境を用意しました。まずはウェブ版から提供が始まり、iOSやAndroidアプリにも順次対応します。

機能は今週からFree、Go、Plus、Proの全プラン向けに展開されていますが、現時点でショッピング体験が有効なのは米国のユーザーです。年内にはセルフサービス型の加盟店データ連携プラットフォームも用意される予定です。

独自決済からは撤退、発見に全振りする賢い選択

興味深いのは、OpenAIがコマース戦略を微修正した点です。

マーチャント向けFAQによると、同社は以前試行していたChatGPT内での独立した即時決済(Instant Checkout)から手を引き、商品発見の強化と小売業者自身の決済体験を優先する方針に切り替えました。ユーザーはアプリ内ブラウザを通じて店舗の公式サイトで購入を完了し、OpenAIはそこでの手数料を徴収しません。

初期の決済機能では小売側が求める柔軟性を提供しきれなかったと説明しており、まずは購入の意思決定を支援する段階に注力する構えです。

なぜ重要か

ユーザー視点では、製品選びの面倒な下調べが一瞬で終わるメリットがあります。特に画像検索による類似品探しやスペックの横並び比較は、買い物の初動を劇的に効率化します。現状は米国中心の展開ですが、越境ECを利用する層にとっても実用的な選択肢になります。

業界全体で見れば、Googleのドル箱である購買検索トラフィックへの直接的な挑戦状です。購入意欲の高いユーザーが検索窓ではなく対話型AIをスタート地点にするようになれば、既存のリスティング広告モデルに小さくない打撃を与えます。

私たちは、OpenAIが独自決済に固執せず撤退した判断は極めて合理的だと考えます。決済や在庫、返品対応といった泥臭い領域を抱え込まず、送客手数料も無料にすることで、顧客データを囲い込みたい大手小売の警戒感を解きました。目先の決済手数料を追うのではなく、購買行動の「最初の入り口」を握ることを最優先した巧みな布石に見えます。

情報源 (2)

  1. [1]
    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com
  2. [2]
    chatgpt.com(新しいタブで開きます)報道chatgpt.com

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