Mistral AI、コーディングエージェント向け「Devstral」提供開始
Mistral AIはAll Hands AIと共同開発したコーディング特化モデル「Devstral」を発表した。24BパラメータのDevstral Small 1.1はApache 2.0でオープンソース公開され、SWE-Bench Verifiedで53.6%を記録。上位のDevstral MediumはAPI経由で提供される。

Devstralは、Mistral AIがAll Hands AIと共同開発した、自律的なコーディングエージェント向けの特化型モデルシリーズです。様々なプロンプトやエージェント実行環境への高い汎化性能を重視して設計されています。
今回のリリースでは、オープンソースのDevstral Small 1.1と、上位版となるDevstral Mediumの2つが用意されています。
できることと仕組み
Devstral Small 1.1は、前バージョンと同じ24Bのパラメータサイズを維持しながら大幅な性能向上を果たしました。テスト時スケーリングを行わないオープンモデルとして最高水準となる、SWE-Bench Verifiedで53.6%のスコアを記録しています。
実用面では、オープンソースのエージェント環境であるOpenHandsとの相性が抜群です。さらにMistral独自のファンクションコーリングとXML形式の両方をサポートしており、様々なエージェント環境にスムーズに組み込めます。
一方のDevstral Mediumは、SWE-Bench Verifiedで61.6%を達成。Mistralによると、Gemini 2.5 ProやGPT 4.1を上回る性能を示しながら、利用コストは約4分の1に抑えられています。
導入方法とライセンス
Devstral Small 1.1はApache 2.0ライセンスで公開されており、公式モデルカードからウェイトをダウンロードしてローカル環境で自由に実行やカスタマイズが可能です。
APIとしても提供されており、エンドポイント名はdevstral-small-2507です。価格は入力100万トークンあたり0.1ドル、出力100万トークンあたり0.3ドルとなっています。
Devstral Mediumはウェイト非公開のAPI提供モデル(devstral-medium-2507)で、入力100万トークンあたり0.4ドル、出力100万トークンあたり2ドルです。エンタープライズ向けにはプライベート環境へのオンプレミス配備やファインチューニングAPI、Mistral Code経由での利用もサポートされます。
なぜ重要か
自前でコード生成エージェントを構築したい開発者にとって、24BサイズでApache 2.0という制約の少なさは非常に魅力的です。外部APIに依存せず、OpenHandsなどをベースにローカルで動く強力な自律開発パイプラインを手元に作ることができます。
また、大規模なエージェント実行によるトークン費用に悩んでいるチームにとっても、Devstral Mediumはフロンティア級の性能を低コストで導入できる有力な選択肢になりそうです。
情報源 (1)
- mistral.ai(新しいタブで開きます)原文mistral.ai