Mistralがコーディング特化モデル「Devstral」公開:商用利用自由、単体GPUで動作
MistralはAll Hands AIと共同開発したコーディング特化型AIモデル「Devstral」を発表した。パラメータ数は24B、Apache 2.0ライセンスで商用利用が可能。RTX 4090や32GBメモリのMacでローカル実行でき、SWE-Bench VerifiedでGemma 3 27BやDeepSeekのV3を上回った。

Devstralは、MistralとAll Hands AIが共同開発した、コーディングとAIエージェントに特化した24B(240億パラメータ)のオープンモデルです。
単なるコード補完にとどまらず、ツールを使ってリポジトリ全体を探索したり、複数ファイルを跨いだコード修正を行ったりするタスクを得意としています。OpenHandsやSWE-Agentといったエージェント用フレームワークに組み込んで動作させることが前提の設計です。
動作要件とベンチマーク性能
コーディング能力を測るベンチマーク「SWE-Bench Verified」において、MistralはDevstralがGoogleのGemma 3 27BやDeepSeekのV3といったオープンモデルを上回ったとしています。
ハードウェア要件も控えめです。パラメータ数を24Bに抑えているため、Nvidia RTX 4090単体、または32GBユニファイドメモリを搭載したMacがあれば、ローカル環境だけで十分に動作します。
完全な商用利用フリーと提供形態
大きな前進はライセンス形態です。Mistralが過去に公開したCodestralは商用での社内利用を禁じる制限が付いていましたが、DevstralはApache 2.0を採用しており、制限なく商用利用や独自改変が可能です。
現在は「リサーチプレビュー」という位置付けで、Hugging Faceなどのプラットフォームからウェイトをダウンロードできるほか、Mistralの公式API経由でも利用できます。API価格は入力100万トークンあたり0.1ドル、出力100万トークンあたり0.3ドルです。なお、同社は今後数週間以内にさらに大型のエージェント向けコーディングモデルを公開する予定です。
なぜ重要か
コード資産を外部クラウドに送信したくない開発者や中小チームにとって、Devstralは非常に実用的な選択肢になります。高価なクラスタを組む必要がなく、手元のワークステーション1台で自律型コーディング環境を整えられます。
Apache 2.0によって法務上の懸念が解消された点も大きく、手元に32GBメモリのMacやRTX 4090があるなら、OpenHandsと組み合わせて試してみる価値は十分にあります。
情報源 (1)
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com