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Instagram、AIで年齢を偽る未成年を検知へ:誕生日投稿も分析

公開 拡散指数 44

Metaは2025年初頭、Instagramで年齢を偽る未成年者を検知するAIツール「成人分類器」を導入する。フォロワーや閲覧傾向に加え、友人からの誕生日メッセージなども分析して18歳未満と判定された場合、制限付きのティーンアカウントへ自動移行させる。

Instagram、AIで年齢を偽る未成年を検知へ:誕生日投稿も分析
画像:bloomberg.com

ネット上で年齢を偽ることは、これまで誰もが簡単にできる抜け穴でした。生年月日の確認画面で適当な年を選び、18歳以上のふりをするだけで、どんな扉も開いていたからです。

しかし、Instagramではその手が通用しなくなります。

Metaは2025年初頭、ユーザーの年齢詐称を検知する独自のAIツール「アダルト・クラシファイア(Adult Classifier)」を導入します。プロフィールで何歳と主張していようと、AIが未成年と判定すれば、制限の厳しい「ティーンアカウント」へ強制的に移行させられます。

誕生日のメッセージまでAIが監視する

Metaで青少年・ソーシャルインパクト担当プロダクトマネジメントディレクターを務めるアリソン・ハートネット氏によると、このツールはユーザーを18歳以上と未満の2つに分類します。

判定材料になるのは、アカウントのプロフィールやフォロワーリスト、普段どんな投稿と関わっているかだけではありません。友人から送られてきた何気ない「誕生日おめでとう」の投稿内容までAIが解析します。

さらに同社は、同一の端末IDや、同じメールアドレスを使って生年月日だけを変えた別アカウントの作成も監視します。かつて用意されていた「友人に年齢を証明してもらう」確認方法はすでに廃止されました。

18歳未満と判定された場合、メッセージの受信相手や閲覧できるコンテンツが自動的に制限されます。16歳と17歳は自分で設定を解除できますが、16歳未満が制限を外すには保護者の同意が必須となります。

もし成人が誤って未成年と判定された場合、運転免許証などの公的身分証明書を提出するか、生体認証企業Yotiに自撮り動画を送って顔から年齢を推定してもらう必要があります。

訴訟の山に追い詰められたMeta

英国の電気通信規制機関の調査によれば、ソーシャルメディアを利用する未成年の3分の1が18歳以上と申告して利用しています。Steamなどのゲーム配信サイトや酒類販売サイトでも、生年月日の自己申告だけで簡単にアクセスできるのが現状です。

しかしMetaは、全米の数十に及ぶ州司法長官から「若者を意図的に依存させ、メンタルヘルスの危機を引き起こした」として訴訟を起こされています。2021年に内部告発者のフランシス・ホーゲン氏が公開した文書でも、Instagramが少女たちの心に悪影響を与えることを社内研究で把握していたことが暴露されました。

Metaは現在、AI分類器の正確性を公表していません。正式な異議申し立て手続きはまだ開発中ですが、現段階では誤判定された成人は保護者の許可なしで手動で制限を解除できるとしています。

なぜ重要か

私たちは、この動きがインターネット初期から続いてきた「年齢自己申告という茶番」に終止符を打つ契機になると考えます。

長年、プラットフォームはユーザーの自己申告を盾にして責任を逃れてきました。しかしMetaがAIによる強制判定に踏み切ったことで、TikTokやSnapchatといった競合他社も同様の厳しい監視体制の導入を迫られる可能性が高いと見られます。

一方で、一般ユーザーが支払う代償も無視できません。AIの精度が不透明なまま運用されれば、若く見られる大人や特異な利用行動をとるユーザーが誤判定され、アカウントを元に戻すために運転免許証や顔動画という極めてセンシティブな個人情報の提出を強いられることになります。

既存のソーシャルグラフや友人同士のやり取りをスキャンして年齢を割り出す手法は、低コストで賢いアプローチに見えます。しかし、子どもの保護という大義名分のもとで日常の会話や交友関係が常時アルゴリズムに監視される前例を作ったことは、プライバシーの観点から大きな火種を抱えています。

情報源 (2)

  1. [1]
    bloomberg.com(新しいタブで開きます)原文bloomberg.com
  2. [2]

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