Google、画像の真偽検証ツールを提供開始 AI生成フラグや初出履歴を確認可能に
Googleは英語圏の全ユーザー向けに「About this image(この画像について)」機能を公開した。検索に初めてインデックスされた時期や他サイトでの文脈、AI生成かどうかのメタデータを確認できる。事実確認を行う記者向けに専用APIも提供される。

SNS上で文脈を無視した画像やフェイク画像が拡散する問題を受け、Googleは画像の背景情報を確認できる「About this image」(この画像について)機能を、全世界の英語ユーザー向けに提供開始しました。今年前半に発表されていた機能が、いよいよ一般開放された形です。
Google画像検索の検索結果にある3点リーダーをクリックするか、「この検索結果について」内の詳細を開くだけで、その画像の素性を確認できます。
画像の経歴やAI生成タグを暴く
このツールで確認できるのは、主に履歴、利用文脈、メタデータの3点です。
まず、Google検索がその画像を最初にインデックスした時期が表示されます。過去の災害写真をあたかも今日の出来事のように偽装した投稿も、このタイムスタンプを見ればすぐに破綻します。
さらに、他のウェブサイトでその画像がどのように説明されてきたかを表示し、誤った主張との比較を助けます。メタデータに残っていれば、AI生成画像かどうかの識別子も確認可能です。Googleは自社AIで生成した画像にはすべてフラグを付与していると説明しています。業界内でも10月にAdobeやMicrosoft、ニコン、ライカなどがAI生成であることを示す統一シンボルを発表したばかりです。
プロ向けには、認定されたジャーナリストやファクトチェッカーがURLや画像アップロードで検索できるAPIやFact Check Explorerの提供も強化されました。また、未知のブログなどが発信元の場合は、SGEの生成AIが信頼性の高い外部サイトを引用して情報源の概要を自動生成するテストも進められています。
なぜ重要か
一般ユーザーにとって、わざわざ専門の検証ツールを使わずに、検索結果から数タップで画像の出どころを確認できるメリットは非常に大きいです。怪しいと感じた画像を日常的な検索の延長で裏取りできるようになります。
業界全体で見ても、Xがコミュニティノートを画像・動画へ拡大し、Adobeが来歴検証ツールをオープンソース化するなど、フェイク画像対策の包囲網が急速に形成されつつあります。検索エンジン最大手のGoogleがそこに履歴データを持ち込んだ形です。
ただし、課題も残されています。私たちが懸念するのは、SNS上で再配布される過程でメタデータが簡単に削除されてしまう点です。過去画像の使い回しを見抜くのには極めて有効ですが、メタデータが消去された最新の生成AIフェイクに対してどこまで対抗できるかは、今後の透かし技術などの進化に依存すると見られます。
情報源 (1)
- techcrunch.com(新しいタブで開きます)原文techcrunch.com
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