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GoogleのピチャイCEO、Bardの性能批判に反論 「PaLM」への移行で大幅強化へ

公開 拡散指数 43

Googleのスンダー・ピチャイCEOはポッドキャスト番組で、AIチャットボット「Bard」を近日中に高性能なPaLMモデルへ切り替えると表明した。現状を「改造シビックでスーパーカーのレースに出たようなもの」と振り返り、推論やコーディング、数学の回答精度が向上すると説明している。

GoogleのピチャイCEO、Bardの性能批判に反論 「PaLM」への移行で大幅強化へ
画像:theverge.com

鳴り物入りで公開されたものの、ライバルに比べて見劣りすると批判を浴びていた Google の対話型 AI「Bard」。

同社のスンダー・ピチャイ CEO が、ニューヨーク・タイムズのポッドキャスト番組「Hard Fork」に出演し、率直な表現で現状を釈明しました。

シビックでスーパーカーに挑んだグーグル

ピチャイ氏は、現在の Bard の立ち位置について「チューンナップしたホンダ・シビックを、もっとパワフルなスーパーカーのレースに放り込んでしまったようなもの」と例えました。

3 月 21 日に一般公開された Bard は、会話処理に特化した大規模言語モデル「LaMDA」の軽量で効率的なバージョンで動作しています。

しかし、OpenAI の ChatGPT やマイクロソフトの新しい Bing と比較されると、推論やプログラミング、回答の流暢さで見劣りする場面が目立っていました。

同氏は、より強力なモデルの投入を控えた理由として社内の慎重姿勢を挙げ、安全に制御できる確信が持てる前に無理な公開は避けたかったと説明しています。

社内で発令されたと報じられていた「コードレッド」については、自身が公式に出したわけではないとしつつも、そうした文面のメールを送った社員はいただろうと認めました。また、共同創業者のセルゲイ・ブリン氏が現場のエンジニアと一緒に作業を進めていることも明かしています。

Bard をより強力な PaLM へ刷新へ

この性能差を埋めるため、Google は Bard の頭脳を近日中に上位モデルへと換装する予定です。

ピチャイ氏によると、より大規模で新しい言語モデルである「PaLM」ベースのモデルへ順次アップグレードされ、来週中にはその成果が見え始めるといいます。これにより、論理的推論やコーディング、数学の質問への回答能力が底上げされる見込みです。

また、有力な研究者らが求めている AI 開発の 6 カ月一時停止をめぐる書簡について、ピチャイ氏は懸念そのものには理解を示しました。

ただし規制のあり方については、まったく新しい AI 専用の法律を急造するよりも、医療やプライバシーといった既存の業界規制を適応させていく方が現実的だという見解を述べています。

なぜ重要か

今回の発言は、検索事業の防衛に慎重になりすぎた Google が、初期投入の遅れと性能不足を公に認めた格好です。

ユーザーの目線で見れば、現状の Bard はコーディングや複雑なリサーチに使うには力不足で、わざわざ ChatGPT から乗り換える理由はほとんどありませんでした。来週以降に実施される PaLM へのアップグレードを経て、ようやく実用に耐えるツールになるかどうかのスタートラインに立ちます。

業界全体にとっても、Google の焦りと本気度が明確になった意味は大きいです。「思慮深く安全を期した結果としてシビックを出した」という説明は、企業イメージを保つブランディングとしては巧妙に見えます。

しかし、この言い訳は一度しか使えません。満を持してエンジンを PaLM に載せ替えた後も GPT-4 との差が埋まらなければ、Google の技術的優位性そのものに対する市場の疑念は決定的なものになります。

情報源 (1)

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    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

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