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AIモデル

Claude 3のツール利用機能が正式提供開始、外部API呼び出しに対応

公開 拡散指数 52

AnthropicはClaude 3全モデルでツール利用(Tool use)の一般提供を公式API、Amazon Bedrock、Vertex AIで開始しました。自然言語の指示から外部APIを実行し、データ抽出やタスク自動化が可能です。Opusでは思考プロセスを可視化するタグも追加されましたが、現時点で並列呼び出しには非対応です。

画像:anthropic.com

生成AIに外部APIを叩かせる作業は、出力フォーマットの崩れや意図しない挙動との戦いになりがちでした。

Anthropicは5月30日、Claudeの「Tool use(ツール利用)」機能を一般提供(GA)として正式リリースしました。Claude 3 Opus、Sonnet、Haikuの全モデルで利用可能で、AnthropicのMessages APIに加えてAmazon BedrockとGoogle CloudのVertex AIでも同時に提供が始まっています。

開発現場の痒い所に手が届くアップデート

今回の機能により、Claudeは自然言語の指示から適切なツールを選び、非構造化テキストからのデータ抽出やAPI経由のタスク実行をこなせるようになりました。

開発者向けの仕様も細かく整えられています。ストリーミング出力に対応したため、ツール呼び出し時の待ち時間を減らし、カスタマーサポートなどの対話アプリでスムーズな応答が可能になりました。

さらに、どのツールを使うかを開発者側で強制する指定や、画像入力をトリガーにしたツール呼び出しにも対応しています。Opusモデルでは推論プロセスがthinkingタグ内に出力されるようになり、デバッグのしやすさが大きく向上しました。

一方で明確な制約もあります。現行のClaude 3ファミリーは、複数のツールを同時に並行実行するパラレル呼び出しには対応していません。

導入企業の成果も公表されています。AI学習プラットフォームのStudyFetchでは、Claudeのツール連携を導入したことで受講生からの肯定的な評価が42パーセント増加しました。ブラウザ自動化のIntunedや金融・法務向けAIを手掛けるHebbiaは、高速で安価なClaude 3 Haikuを採用してデータ抽出や多段ワークフローを実運用に載せています。

なぜ重要か

私たちは、この正式リリースによってClaude 3が「賢い話し相手」から「実際に現場で動くエージェント」へ完全に脱皮したと考えます。

開発者にとって特に恩恵が大きいのは軽量モデルのHaikuです。極めて低コストかつ高速なモデルに厳密なツール実行力が備わったことで、これまで高価な上位モデルを使っていた定型業務やデータスクレイピングを一気にコストダウンできます。

業界全体で見れば、先行するOpenAIのFunction calling機能に対する強力な対抗馬が揃った形です。AWSとGoogle Cloudの双方で即日利用できるため、企業インフラへの組み込みやすさでも一気に差を縮めました。

推論ログをthinkingタグで見せる設計は開発者フレンドリーで非常に賢い判断です。ただし並行ツール呼び出しができない点は弱点であり、複数のAPIを瞬時に束ねて結果を返すような複雑なエージェントを組む場合は、処理速度面で制約を感じる可能性があります。

情報源 (1)

  1. [1]
    anthropic.com(新しいタブで開きます)原文anthropic.com

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