OpenAI、ブラジルのAI利用動向を発表 ChatGPT利用で世界トップ3、1日1.4億件の対話
OpenAIはブラジルにおけるAI活用状況を発表した。同国はChatGPTの週間利用量で世界トップ3に入り、1日に約1億4000万件のメッセージがやり取りされている。OpenAI APIのアクティブ開発者数でも世界2位を記録し、マイクロソフトの調査では中小企業の75%がAIの影響に期待を寄せている。

世界のAI市場といえば、アメリカや欧州、アジアの一部都市に注目が集まりがちです。しかし南米の大国ブラジルで、世界屈指のAI普及が急速に進んでいます。
OpenAIは公式ブログで、ブラジルが世界で最も熱心にAIを活用している国の1つになったと発表しました。公開された利用指標は、多くの人が想像する規模をはるかに上回っています。
毎日1億4000万件の対話が行われる現場
OpenAIの発表によると、ブラジルはChatGPTの週間利用実績で世界トップ3に入っています。ユーザーが交わすメッセージ数は、1日あたり約1億4000万件に達しています。
さらに注目すべきは開発者の動きです。OpenAI APIを活用してプロダクトを構築しているアクティブ開発者の数において、ブラジルは世界第2位を記録しています。
企業の現場でも導入意欲は極めて高い水準です。マイクロソフトの調査によれば、ブラジルの中小企業の75%がAIの影響を前向きに捉えており、意思決定者の77%がAIによって業務プロセスが効率化されたと答えています。
大学や新興企業だけでなく、農場や小規模店舗、教育現場から政府機関まで、課題解決のためのAI利用が全国規模で広がっています。OpenAIは今後、官民両セクターと連携し、安全性と透明性を確保しながら普及を後押しする方針です。
なぜ重要か
ブラジルの動向は、AIの実用化が成熟した先進国市場だけでなく、効率化への需要が切実な新興国でより劇的に進むことを証明しています。現場の業務負荷を減らしたい中小企業にとって、導入のハードルはすでに極めて低くなっています。
業界全体にとって、API利用規模で世界2位という開発者基盤は無視できません。高度な言語モデルが生活や実務のインフラとして定着しつつあり、地域特有のユースケースから新たなグローバル製品が生まれる土壌が整いつつあります。
私たちは、OpenAIがブラジルを大々的にアピールした動きは非常に理にかなっていると考えています。一部の先進層向けツールという見方を払拭し、広範な社会基盤になりつつある姿を世界に示すことができるからです。
一方で課題となるのは収益性です。メッセージ数やAPI呼び出し量が急増しても、新興市場では有料プランの普及やインフラコストの回収が先進国ほど容易ではない側面があります。この圧倒的な利用熱量をいかに持続可能なビジネスモデルと社会基盤に結びつけられるかが、今後の焦点になりそうです。
情報源 (1)
- openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com