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アーティスト3名がStability AIやMidjourneyを提訴:無断学習で画風を模倣

公開 拡散指数 44

3名の独立系アーティストが、無断で作品を学習データに使用されたとして、Stability AIやMidjourney、DeviantArtを相手取る集団訴訟をサンフランシスコで起こした。作家名を入力するだけで画風を模倣できる現状に抗議しており、生成AI企業が著作権侵害でクリエイターから法廷闘争を挑まれる初の事例となった。

アーティスト3名がStability AIやMidjourneyを提訴:無断学習で画風を模倣
画像:buzzfeednews.com

長年かけて磨き上げた独自の画風が、プロンプトに自分の名前を一言打ち込むだけで、誰の手でも数秒で再現されてしまう。しかも、モデルを開発した企業からは事前の許諾もなければ、対価の支払いも一切ありませんでした。

水彩やアクリルガッシュで書籍やゲームの挿絵を手がけるケリー・マッカーナンは、自身の作品が画像生成AI「Stable Diffusion」の学習データに使われている事実を知り、強いショックを受けました。

そして今、危機感を募らせたクリエイターたちが法廷での反撃に乗り出しました。

プロの絵柄がプロンプト一つで消費される現実

マッカーナンに加え、人気ウェブ漫画家のサラ・アンデルセン、映画『ドクター・ストレンジ』などのコンセプトアートを手がけたカーラ・オルティスの3名が原告となり、サンフランシスコ連邦地裁に集団訴訟を提起しました。

訴えられたのは、Stable Diffusionを手がけるStability AI、Midjourney、そして画像コミュニティ発の生成ツール「DreamUp」を提供するDeviantArtの3社です。

原告の代理人を務めるのは、マシュー・バタリック弁護士とジョセフ・サヴェリ法律事務所です。彼らはすでに、コード生成AI「GitHub Copilot」を巡りマイクロソフトやOpenAIを提訴しているチームでもあります。

訴状によると、被告企業はWeb上から数多くの著作物を無断で収集してAIを学習させ、クリエイター自身の仕事を奪う競合製品を作り出したと主張されています。さらにその数日後には、大手ストックフォトのGetty ImagesもロンドンでStability AIを提訴しました。

これに対しStability AIの広報担当者は、これをフェアユースではないと考える者は技術も法律も理解していないと反論しています。

コラージュか、数学的パターンか

AI企業のトップたちも、無断収集の事実自体は隠していません。MidjourneyのCEOであるデヴィッド・ホルツは過去のインタビューで、学習データはネット上の大規模なスクレイピングであり、何億枚もの画像の権利関係を把握する方法などないと述べていました。

またStability AIのエマード・モスタークCEOは、学習データセット「LAION-5B」の中で芸術作品が占める割合は0.1パーセント未満だと弁明しましたが、それでも数百万点規模の無断利用であることに変わりはないと批判されています。

同社は次回モデルでの「オプトアウト(除外申請)」を提示したものの、作家たちからは「オプトイン(事前合意)」こそが筋であると強い反発を買いました。

一方で、原告側の主張には技術的な甘さも指摘されています。ハーバード大学サイバー法クリニックのジェシカ・フィールド氏は、訴状がStable Diffusionを「圧縮コピーを保存して切り貼りするコラージュツール」と規定している点に疑問を呈しています。

拡散モデルが保持しているのは画像そのものではなく、学習によって得られた数学的重みやパターンです。物理的なコピーが存在しない以上、従来の著作権法における複製権侵害を立証するのは決して容易ではありません。

なぜ重要か

この裁判の行方は、生成AI産業のコスト構造とクリエイターエコノミーの境界線を決定づける重要な節目になります。

個人作家やイラストレーターにとっては、自身の作風という無形の財産を守れるかどうかの死活問題です。もし無断学習がすべてフェアユースとして免責されれば、人間が心血を注いだ表現スタイルは、AIの無料の燃料として消費され尽くすことになります。

業界全体にとっても、ネット上のあらゆるデータをタダで吸い上げる「無法地帯」の時代が終わりを告げつつあります。過去のGoogle Books訴訟とは異なり、画像生成AIのアウトプットは元のクリエイターの商業的パイを直接奪い取ってしまうため、司法が同じ理屈で保護するとは限りません。

原告側がAIの仕組みをコラージュと単純化した点は法廷闘争上の隙になり得ますが、私たちはこの提訴自体が極めて健全なブレーキになると見ています。開発企業に対して、正当なライセンス契約と補償の仕組み作りを強く迫る契機になるはずです。

情報源 (1)

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    buzzfeednews.com(新しいタブで開きます)原文buzzfeednews.com

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