本文へスキップ
IFAI

AIツール

ZoomがAnthropicと提携:Claudeを全製品に統合し出資も実施

公開 拡散指数 32

Zoomは火曜日、Anthropicとの提携および同社への出資を発表しました。同社のAIアシスタント「Claude」をZoomの各機能へ統合する計画で、まずは顧客対応向けのContact Centerに導入されます。すでに連携しているOpenAIに加え、複数モデルを活用してSlackなどの競合に対抗する狙いです。

ZoomがAnthropicと提携:Claudeを全製品に統合し出資も実施
画像:theverge.com

生成AIの導入を急ぐテック企業の間で、どのAI陣営と組むかは大きな分かれ道となっています。そのなかでZoomは、どちらか一方に絞らない道を選びました。

Zoomは米国時間火曜日、AIスタートアップのAnthropicと提携し、同社のアシスタント「Claude」をZoomのプラットフォーム全体に統合していくと発表しました。同時に、投資部門のZoom Venturesを通じてAnthropicへの出資も実施しています。

まずはコンタクトセンターから実戦投入

Claudeが最初に導入されるのは、企業の顧客サポート向けサービス「Zoom Contact Center」です。

顧客が自力で疑問を解決できるセルフサービス機能を強化し、適切な回答へと案内します。さらに、人間のオペレーターが応対している最中にも、背後から必要な社内資料やリソースをすばやく画面に提示する支援役を担います。

MeetingsやTeam Chat、Phone、Whiteboardといったその他の機能への展開も計画されていますが、具体的な実装方法については現時点ではまだ明確にされていません。

OpenAI一本足打法からの脱却

ZoomはすでにOpenAIと組み、「Zoom IQ」を通じてAI機能を提供してきました。会議の要約やチャットの下書き作成、テキスト指示によるホワイトボード生成などです。

そこにGoogleが出資するAnthropicを加えた理由について、Zoomの最高製品責任者であるスミタ・ハシム氏は、複数のAIを使い分ける「フェデレーテッド・アプローチ」を強化するためだと説明しています。

オフィスツール領域ではSlackなどがAI導入を急速に進めており、競争は激化しています。特定のモデルだけに依存せず、適材適所で使い分ける体制を固める狙いがあります。

なぜ重要か

ユーザー側から見ると、まずはカスタマーサポート部門にとって直接的な業務効率化の選択肢になります。オペレーターが回答を探す手間を減らせるため、導入を検討する価値は十分にあります。

業界全体にとっても、Zoomのこの立ち回りは非常に示唆に富んでいます。多くのSaaS企業がOpenAIのAPIに全面的に頼るなか、Zoomは競合であるAnthropicにも出資し、両方の技術を組み込む戦略を取りました。

単一のプロバイダーに縛られるリスクを避け、コストや機能面での交渉力を保つ手法としては極めて合理的だと考えられます。一方で、機能ごとに裏側のモデルが異なれば、生成されるテキストのトーンや回答の質にばらつきが出る懸念もあり、その調整が今後の課題になりそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

毎日のAIピックアップ