本文へスキップ
IFAI

AIツール

YelpがiOS版にAI要約を導入:大量の口コミから人気メニューや雰囲気を即把握

公開 拡散指数 32

YelpがiOS向けにAIによる口コミ要約機能を導入した。LLMがユーザーの投稿を解析し、店舗ページ上部に看板メニューや雰囲気、価格帯を簡潔に表示する。膨大なレビューを読み込む手間が省けるのが魅力だ。ただし現在は飲食店などが対象で、Android向けは年内後半の予定となる。

YelpがiOS版にAI要約を導入:大量の口コミから人気メニューや雰囲気を即把握
画像:theverge.com

入る店を決めようとレビューを開いたものの、長文の口コミを何十件もスクロールしているうちに疲れてしまった経験は誰にでもあるはずです。

Yelp は、iOS 向けアプリにおいて、大規模言語モデルを活用して口コミを要約する新機能の提供を開始しました。

悪評の箇条書きはなし、店の強みをまとめるアプローチ

新機能は、店舗ページの上部に AI が生成した短い要約文を表示し、その店が何で知られているかをひと目でわかるようにします。

具体的には、実際の来店客によるレビューを分析し、店の雰囲気や人気メニュー、価格帯、設備などを抽出します。たとえば、ある店舗については「クラシックなチーズバーガーと手頃な価格で知られるレトロなダイナー」といった簡潔な文言で紹介されます。

Amazon や Newegg などの EC サイトが行っているレビュー要約と似ていますが、Yelp の手法には違いがあります。長所と短所を項目別に整理して表示するのではなく、ポジティブな特徴をひとまとめに伝える形式をとっています。

Yelp でコンシューマープロダクト担当シニアバイスプレジデントを務める Akhil Kuduvalli Ramesh 氏が The Verge に語ったところによると、この要約は直近の信頼できるレビューが一定数集まっている場合にのみ表示されます。対象ジャンルも当面はレストラン、食品、ナイトライフに限定されています。

検索結果も画像重視に、ただし Android は後回し

iOS アプリでは要約機能のほかにも、検索とホーム画面の大幅な刷新が行われています。

検索画面には料理写真のカルーセルが導入され、ラーメンやピザ、タコスといった料理名で検索すると、近隣店舗の該当メニュー写真を横スクロールで一覧できるようになりました。あわせて、ローカルビジネスのコンテンツを優先表示する AI 推薦フィードも追加されています。

一方で、Android ユーザーへの展開は大きく遅れています。

今回 Android アプリに追加されたのは、iOS では昨年導入された「Surprise me(おまかせ選定)」ボタンのみです。AI 要約や検索の刷新、新フィードが Android に届くのは今年後半になる見込みです。

なぜ重要か

店舗選びにかかる時間を削りたい一般の利用者にとって、メニューや雰囲気を数秒で把握できる要約機能はシンプルに役立ちます。

Yelp の狙いとして賢いのは、口コミの海から「結局何を頼めばいいのか」という一番知りたい結論だけを抽出している点です。わざわざ長文レビューを遡るストレスは確実に減ります。

一方で、デメリットを明記しない仕様には懸念も残ります。店舗オーナーとの関係性を配慮した結果かもしれませんが、ネガティブな要素が削ぎ落とされると、利用者が本当に知りたい衛生面や接客の落とし穴を見落とすリスクが生じます。

ローカル情報サービスにおいて、Google マップなどの競合も AI による要約や自然言語検索を強化しています。膨大な口コミを読む時代から、AI の要約を信じて意思決定する時代へとプラットフォーム全体の競争軸が移りつつあります。

情報源 (1)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

毎日のAIピックアップ