WhatsAppに新機能:Meta AIでチャットテーマや通話背景を自動生成
WhatsAppはMeta AIを活用してチャットのテーマやビデオ通話用の背景を生成できる新機能を発表した。Live Photosの送受信やAndroid向け書類スキャン機能も追加されている。なお、Meta AI関連機能は一部のユーザーから順次提供される。

何週間も前に作ったグループチャットの名前が思い出せず、検索窓の前で立ち往生した経験は誰にでもあるはずです。
WhatsAppが実施した最近のアップデートでは、この地味ながら厄介な問題が解消されました。相手の名前を検索するだけで、その人と共通して参加しているグループチャットが一覧表示されるようになっています。
写真の動きをそのまま送信、Androidの書類スキャンも追加
日常的なやり取りを快適にする実用的な機能もいくつか追加されました。
まず、iOSのLive PhotosとAndroidのMotion Photosに正式対応しました。撮影時の動きや音声をそのまま相手に共有できるため、静止画だけでは伝わらない空気感を伝えやすくなります。
Androidユーザー向けには、アプリ内での書類スキャン機能が追加されました。紙の書類をカメラで読み取り、傾きを切り抜いてそのまま送信できる機能で、これまでiPhone版でのみ提供されていたものがAndroidでも利用可能になりました。また、Fearless BirdやVacationといった新しいステッカーパックも追加されています。
Meta AIで作るチャットテーマと通話背景
基礎的な機能改善と並行して、Metaは生成AI機能の組み込みも着実に進めています。
今年導入されたチャットテーマ機能が拡張され、Meta AIを使ってオリジナルのチャット背景やテーマを生成できるようになりました。ただし、このMeta AI関連機能は地域などの制限により、まだ全ユーザーが使えるわけではありません。
さらに、ビデオ通話時の背景にもMeta AIが使えるようになりました。通話中に好みのシチュエーションをプロンプトで生成して仮想背景に設定できるほか、トークルーム内で写真や動画を直接撮影する際にもAI背景を適用できます。
なぜ重要か
派手さで言えばAI機能に目が行きがちですが、ユーザーにとって本当にありがたいのは共通グループの逆引き検索やAndroidの書類スキャンといった実用改善です。学習コストなしで毎日の小さなストレスを解消してくれる点において、非常に手堅いアップデートと言えます。
一方でMetaの動きを見ると、生成AIを単なるチャットボットとしてではなく、壁紙作成や通話フィルターのような手軽な装飾ツールとして日常に浸透させようとしている意図がうかがえます。プロンプトエンジニアリングを意識させずに膨大な一般層へAIを届けられる点で、Metaのプラットフォーム戦略としては理にかなっています。
しかし、WhatsAppが世界中で圧倒的な支持を得てきた最大の理由は、エンドツーエンドの暗号化に守られたシンプルさと軽快さです。装飾的なAI機能を次々と盛り込みすぎると、アプリの動作が重くなったり、プライバシーやシンプルさを重視する既存ユーザーの離反を招いたりするリスクも孕んでいると考えられます。
情報源 (1)
- about.fb.com(新しいタブで開きます)原文about.fb.com