本文へスキップ
IFAI

ロボット

Waymoが全米で高速道路走行を一時停止、冠水懸念で2都市の運行も見合わせ

公開 拡散指数 39

Alphabet傘下のWaymoは工事区間の安全上の懸念から、全米すべての市場で自動運転による高速道路走行を一時停止した。テキサス州で冠水道路を高速度で走行した問題を受けたソフトウェアリコールに続き、アトランタとサンアントニオでも運行を一時中断している。一般道の走行は継続中。

Waymoが全米で高速道路走行を一時停止、冠水懸念で2都市の運行も見合わせ
画像:theverge.com

木曜日の朝、Waymoアプリを開いた利用者は異変に気づきました。高速道路を使えば数分で済むはずの移動が、すべて一般道経由に迂回され、所要時間が大幅に延びていたためです。

Waymoは、全米の全展開市場において高速道路での走行サービスを全面的に停止しました。

同社によると、工事区間の走行安全性に懸念が生じたためだとしています。これまで高速道路走行は、サンフランシスコ、ロサンゼルス、フェニックス、マイアミの4都市でのみ提供されていました。

問題は高速道路だけにとどまりません。道路冠水への懸念から、同社はアトランタとサンアントニオでもサービスを停止しました。TechCrunchの報道によれば、冠水問題を理由に運行休止となった都市はダラスとヒューストンにも広がっています。

工事区間と冠水路に阻まれるロボタクシー

Waymoの広報担当クリス・パパス氏は、工事区間への懸念から高速走行を一時停止したと説明しましたが、車両が具体的にどのような問題に直面したのかは明らかにしていません。なお、冠水の影響を受けていない地域の一般道走行は継続されています。

一方、地上で深刻化しているのが水害への対応です。テキサス州でWaymoの無人車両が冠水路を高速で走り抜ける様子が目撃され、同社はフリート全体を対象にソフトウェアのリコールを実施していました。

しかし、有効な恒久対策は間に合っていませんでした。サンアントニオでは無人車両が深い冠水路に入り込んで小川へ流され、回収までに4日間を要しました。アトランタでも無人の車両が浸水した道路で1時間にわたって立ち往生し、同市全域での運行停止へとつながりました。

Waymoは、アトランタの事案について、米国立気象局の警報発令よりも早く道路が冠水したことが一因だと説明しています。さらに、先週にはアトランタの住宅街の袋小路に空車のWaymoが殺到して渋滞を起こしたほか、ダラスの交差点で赤信号を無視して突破する事例も報告されており、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)も動向を注視しています。

なぜ重要か

利用者にとって、高速道路を使えないロボタクシーは実用性が大きく削がれます。空港送迎や長距離移動は配車の重要ルートですが、一般道しか通れないとなれば所要時間は大幅に跳ね上がり、急ぐ利用者はUberやLyftなどの有人配車に戻らざるを得ません。

業界全体にとっても、完全自動運転の最大の壁が依然として「エッジケース(極端なレアケース)」にあることを改めて浮き彫りにしました。臨時の車線規制や誘導員が介在する工事区間、路面反射や車線を消失させる冠水路は、アルゴリズムにとって極めて難易度が高い課題です。

全米の高速走行を躊躇なく止めたWaymoの判断は、賢明な防衛策だと私たちは考えています。同社は現在週に約50万回の有料乗車をこなしており、週100万回への倍増を目指しています。さらにZeekr製の新型電気自動車Ojaiと第6世代システムの投入を控える今、高速での重大事故を起こせば事業計画そのものが吹き飛びかねません。

ただし、冠水への進入を「気象警報の遅れ」のせいにする説明には危うさが残ります。車載センサーだけで安全な水深を見極められない限り、過酷な実環境への対応力に疑問符が付き続けることになります。

情報源 (1)

  1. [1]
    theverge.com(新しいタブで開きます)原文theverge.com

毎日のAIピックアップ