ChatGPTの偽サイトやアプリに注意、RedLineマルウェア混入や不正課金の被害
ChatGPTの人気に便乗し、偽のWebサイトやアプリを通じてマルウェアを拡散する手口が急増している。セキュリティ研究者によると、偽のWindows版インストーラー経由でブラウザの認証情報を盗む「RedLine」が仕込まれたり、不正に有料SMS登録を行う偽アプリが50件以上確認された。利用時は公式のchat.openai.comにアクセスする必要がある。

もしデスクトップで手軽に使える ChatGPT アプリを探しているなら、今すぐダウンロードの手を止めたほうがいいかもしれません。
OpenAI は公式の Windows アプリなどを提供していません。しかし、急速なブームに目をつけたサイバー犯罪者たちが、すでにその名前を悪用し始めています。
セキュリティ研究者によると、ChatGPT の関連ワードを含んだドメインが短期間で数百件も新規登録されており、その一部がマルウェア配布や詐欺サイトとして悪用されている実態が明らかになりました。
「デスクトップ版」を装いブラウザのパスワードを窃取
セキュリティ研究者の Dominic Alvieri 氏がソーシャルメディアで共有し、米 Bleeping Computer などが報じた内容によると、複数の偽サイトが巧妙な手口でユーザーを誘導しています。
一例として、chat-gpt-pc.online というサイトでは、ChatGPT の Windows 向けローカルアプリと称するファイルを配布していました。しかし実際にダウンロードされるのは、情報を盗み出すトロイの木馬「RedLine」です。このマルウェアは Google Chrome などのブラウザに保存されたパスワードやクレジットカード情報を抜き取り、外部の攻撃者サーバーに送信します。
さらに Alvieri 氏は、Google Play ストア上にも ChatGPT を装った偽アプリが紛れ込み、ユーザーの個人情報を盗み取ろうとしていたことを確認しました。
セキュリティ企業 Cyble の最新レポートでは被害規模の広がりが指摘されており、すでに 50 種類以上の偽 ChatGPT アプリが見つかっています。その中には、chatGPT1 と名乗りながら AI 機能は一切持たず、バックグラウンドで高額な SMS 課金サービスに勝手に登録させる悪質な手口も含まれていました。
現在、正規の ChatGPT が利用できるのはブラウザ経由のみであり、公式 URL は chat.openai.com または最近取得された AI.com に限られます。
なぜ重要か
一般ユーザーにとっての対策は明確で、非公式の配布サイトやアプリストアから ChatGPT と名のつく実行ファイルを一切ダウンロードしないことです。月額 20 ドルの有料プランが始まったことで、「無料で使えるデスクトップ版」を探そうとする心理が働きやすく、そこがまさに攻撃者の狙い目になっています。
今回の手口自体は RedLine や SMS 詐欺といった古典的なものですが、爆発的な AI トレンドと結びついたことで感染のリスクが跳ね上がっています。特に Google Play のような公式ストアの審査をすり抜けている点は見過ごせません。プラットフォーム側の排除対応が追いつかない中、生成 AI の普及期にはユーザー自身のリテラシーが試されることになります。
情報源 (1)
- mashable.com(新しいタブで開きます)原文mashable.com
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