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業界動向

クアルコム、「Snapdragon 7s Gen 3」発表 中価格帯スマホにも生成AI機能を拡大

公開 拡散指数 35

Qualcomm は「Snapdragon 7s Gen 3」プロセッサを発表した。言語翻訳やノイズ除去などのオンデバイス生成 AI 機能に対応し、500〜600 ドルの中価格帯端末をターゲットにする。来月発表の Xiaomi 端末に初搭載される予定だ。

クアルコム、「Snapdragon 7s Gen 3」発表 中価格帯スマホにも生成AI機能を拡大
画像:cnet.com

スマートフォン上で生成 AI を直接動かしたいと思っても、最大の壁となるのは端末の価格です。

Galaxy S24 をはじめとする生成 AI 対応スマホの多くは、800 ドル以上のハイエンドモデルに限られていました。クアルコムはこの状況を変えるべく、手頃な価格帯の端末に向けた新型プロセッサ「Snapdragon 7s Gen 3」を火曜日に発表しました。

500 ドル前後のミドルレンジにオンデバイス AI を

Snapdragon 7s Gen 3 がターゲットに据えるのは、500 ドルから 600 ドル程度のミドルレンジスマートフォンです。

この新チップの目玉は、端末内で処理を完結させるオンデバイス生成 AI のサポートです。具体的には、リアルタイムの言語翻訳や音声のノイズキャンセリング機能などがアピールされています。クラウドを介さずに端末内で処理できるため、通信環境に左右されずプライバシー面でも優れます。

前世代にあたる Snapdragon 7s Gen 2 は、550 ドルの Motorola Edge などに採用されていました。今回の新チップも同等の価格帯のモデルに順次搭載されていく見通しです。

採用メーカーとしては、シャオミが来月発表予定の新型端末で世界初搭載することが決まっています。また、クアルコムの製品管理ディレクターである Akash Sharma 氏によると、サムスン、シャープ、Realme も 2025 年にこのプロセッサを搭載した端末を市場に投入する計画です。

自社製チップや競合との激しいミドルレンジ争い

もっとも、ミドルレンジ市場におけるクアルコムの立ち位置は決して盤石ではありません。

強力なライバルとして立ちはだかるのが MediaTek です。同社の Dimensity 7300 シリーズは、700 ドルの折りたたみスマホ Motorola Razr などに採用され存在感を高めています。

さらに、自社製チップを採用するメーカーの動きも無視できません。400 ドルの Samsung Galaxy A35 5G は自社の Exynos 1380 を、500 ドルの Google Pixel 8a はフラッグシップ並みの Tensor G3 を搭載しています。

このチップを採用するかどうかは、各スマートフォンメーカーの戦略次第となります。

なぜ重要か

これまでオンデバイス生成 AI は、10 万円以上をポンと出せるフラッグシップユーザーだけの特権でした。Snapdragon 7s Gen 3 が登場したことで、500 ドル前後の一般的な価格帯でも実用的な AI 機能が手に入る道が開かれます。特に、ネットにつながなくても動作する音声翻訳やノイズ除去を日常的に使いたい人にとっては、秋以降に登場するシャオミなどの新機種は有力な選択肢になるはずです。

業界全体にとっても、スマホの出荷台数の大半を占めるミドルレンジが AI 化することは、生成 AI アプリの普及を一気に加速させる引き金になります。MediaTek とのチップ間競争が激化し、より安価で高性能な NPU が標準装備されていく流れは確実です。

ただし、クアルコムの狙い通りに事が運ぶかはまだ不透明だと考えます。ミドルレンジ端末はコスト削減のためにメモリ容量や放熱性能が削られがちであり、オンデバイス AI が快適に動くかどうかに直結します。同じ価格帯には Google 自慢の Tensor G3 を積んだ Pixel 8a がすでに君臨しているため、単にチップを積むだけでなく、OS やアプリと連携した実用的な価値を示せるかが勝負の分かれ目になりそうです。

情報源 (1)

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    cnet.com(新しいタブで開きます)原文cnet.com

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