PerplexityがPayPalと提携、AI検索のチャット内から直接買い物可能に
PerplexityはPayPalと提携し、AI検索内で直接買い物が完結するエージェントコマースを導入すると発表した。今年の夏から米国のPerplexity Proユーザー向けに提供され、チャット上でPayPalやVenmoによる即時決済が可能になる。

AI検索で欲しい商品を比較し、納得のいく答えが見つかっても、結局は外部サイトに移動して会員登録や決済情報を入力しなければなりませんでした。
Perplexityはその最後の壁を取り払おうとしています。
Perplexityは5月14日、Perplexity Pro向けに自律型コマースを導入するため、PayPalとの提携を発表しました。
今年の夏から米国のユーザーを対象に、商品の検索や旅行の予約、チケットの購入をチャット内で行い、PayPalやVenmoを使ってその場で即座に決済できるようになります。
チャット画面から直接決済へ
これまでのAI検索は、信頼できる情報源を引用しながら回答を返すところまでが役割でした。
今回の連携により、Perplexityは会話の文脈をそのまま購買行動へと直結させます。
旅行の計画を立てながらそのまま航空券を購入したり、おすすめされたチケットをその場で決済したりといった操作が、画面を離れずに完了します。
裏側の仕組みはすべてPayPalが担います。アカウント連携やトークン化されたウォレット、パスキー認証を活用することで、パスワードを入力することなく、1回の指示やクリックで安全に購入手続きが完了します。
配送状況の追跡や請求書の発行もPayPal側で処理されます。
Perplexityにとっては、毎週1億5000万件以上の質問を処理する自社プラットフォームに、PayPalが持つ約200市場・4億3000万以上のアクティブアカウント基盤が直結することになります。
なぜ重要か
私たちは、この動きが検索エンジンの収益モデルを根本から変える実験になると考えています。
従来の検索エンジンは、ユーザーを外部のWebサイトへ誘導し、その広告枠で収益を上げてきました。しかしPerplexityとPayPalの試みは、検索から購買までのすべての工程をチャット内で完結させるものです。
ユーザーにとっても、複数のタブを開いて住所やカード番号を打ち直す手間が省けるため、日常的な買い物やチケット手配の体験は確実に向上します。
Perplexityが自前で決済や不正対策を作らず、実績のあるPayPalのセキュリティ基盤をそのまま借りた判断は非常に堅実と言えます。
一方で懸念されるのは、レコメンドの透明性です。AIが自ら商品を販売して手数料を得る仕組みができると、提示された商品が客観的に最適なのか、それとも商業的な都合なのか、ユーザーが疑念を抱くリスクが生じます。
また、AIが代理で購入した際のキャンセル対応や誤購入時の責任の所在など、運用面での課題も今後表面化してくると見られます。
情報源 (1)
- newsroom.paypal-corp.com(新しいタブで開きます)原文newsroom.paypal-corp.com
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