OpenAI、ChatGPTの「高度な音声モード」をPlus・Team向けに提供開始
OpenAIはChatGPTの「高度な音声モード(Advanced Voice Mode)」をPlusおよびTeamユーザー向けに順次提供開始しました。今週中に順次利用可能になる予定です。新たにカスタム指示やメモリ機能に対応したほか、5種類の新しい音声とアクセントの改善が盛り込まれています。

数カ月にわたる待機期間を経て、OpenAIのリアルタイム音声機能がついに一般有料ユーザーへ届き始めました。
サム・アルトマンCEOは、ChatGPT PlusおよびTeamユーザーを対象に、高度な音声モード(Advanced Voice Mode、AVM)の順次提供を開始したと発表しました。今週中に全対象者への展開が完了する予定です。
OpenAIは今回の発表に合わせて、本機能が50以上の言語で「遅れてごめんなさい」と言えるようになったと、自虐を交えて報告しています。
メモリ対応と新音声の追加、ただし欧州は対象外
AVMは7月に一部ユーザー向けに限定テストが始まっていましたが、多くの課金ユーザーは利用できない状態が続いていました。
今回の正式提供にあたり、OpenAIはカスタム指示(Custom Instructions)とメモリ(Memory)機能を統合しました。これにより、過去の会話の文脈やユーザーの好みを踏まえた音声対話が可能になっています。
さらに、自然をイメージした5種類の新しい音声が追加され、アクセントの聞き取り精度も向上しました。なお、女優のスカーレット・ヨハンソン氏に似ていると物議を醸した「Sky」の音声は完全に削除されています。
注意が必要なのは提供地域です。EU加盟国、英国、スイス、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインなどの欧州地域では、規制の影響により当面提供が見送られます。
また、春のデモで注目を集めたリアルタイム動画認識や画面共有、新モデル「o1」との連携は今回は含まれていません。
なぜ重要か
今回の展開は、人間とAIのインターフェースがテキストから「肉声」へ本格移行する大きな節目になると考えられます。
語学学習や面接の練習、あるいは移動中のアイデア出しなどにおいて、相づちを打ちながら自然に割り込みができる体験は、従来の音声入力とは次元が異なります。アプリを再インストールしてでも試す価値は十分にあります。
一方で、カメラを通じたリアルタイム視覚認識やo1のような高度な推論が省かれた点は、実用面での割り切りが見られます。OpenAIとしては、ユーザーの離脱を防ぐために、まずは音声対話の完成度を高めて先行逃げ切りを図った形です。
今後、GoogleやAppleが追随する中で、日常的な「声の相談相手」のポジションを誰が握るのか。その主導権争いにおいて、OpenAIが一歩リードしたことは間違いありません。
情報源 (1)
- @sama(新しいタブで開きます)原文x.com
トピックを追うChatGPT 高度な音声モードの展開
- ChatGPTの「高度な音声モード」がWebブラウザに対応
- OpenAI、「ChatGPT」Windowsアプリを全公開:音声対話とショートカット対応
- ChatGPTの高度な音声モードがデスクトップ版に対応、MacとWinで利用可能に
- OpenAI、ChatGPTの「高度な音声モード」をPlus・Team向けに提供開始この記事
- ChatGPT「高度な音声モード」の初期デモが話題:アクセント再現や発音矯正を披露