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業界動向

OpenAI、ブラジル大手メディアFolhaやUOLと提携 ChatGPTに現地記事を配信

公開 拡散指数 38

OpenAIはブラジルのGrupo FolhaおよびGrupo UOLと戦略的提携を発表した。世界9億人以上のChatGPT週間アクティブユーザーに向け、出典リンク付きで現地報道の要約を提供する。提携メディア側はCodexや企業向けChatGPTを活用し、新サービスの開発に取り組む。

OpenAI、ブラジル大手メディアFolhaやUOLと提携 ChatGPTに現地記事を配信
画像:openai.com

OpenAIが南米でのメディア連携を一気に加速させています。同社はブラジル初となるメディア提携を発表し、現地の大手メディアグループであるGrupo FolhaおよびGrupo UOLと手を組みました。

この提携により、世界で9億人を超えるChatGPTの週間アクティブユーザーは、ブラジルの有力紙「Folha de S.Paulo」やニュースポータル「UOL」の取材に基づいた要約情報を、原典へのクレジット表記と外部リンク付きで利用できるようになります。

1日1億4000万通のメッセージが交わされる巨大市場

実はブラジルは、ChatGPTにとって世界最大級の市場の一つです。月間アクティブユーザー数は5000万人を超え、1日に交わされるメッセージ数は約1億4000万通に達します。

これほど膨大な利用規模があるにもかかわらず、現地の信頼できる一次情報が不足していれば回答の精度は保てません。Folha de S.PauloとUOLという現地で最も信頼される報道機関を組み込むことで、地域に根ざした正確な情報提供が可能になります。

対価として、両メディアグループはChatGPT Enterprise、Codex、そして各種APIへのアクセス権限限を獲得しました。社内の取材や業務フローの自動化だけでなく、読者向けの新しいAIサービス開発にも乗り出す構えです。

なぜ重要か

私たちは、OpenAIが米国や欧州だけでなく、新興の巨大利用国でも情報源の「囲い込み」を本格化させたと見ています。

ブラジルのように月間5000万人が日常的にChatGPTを使い込んでいる市場では、誤情報や古いデータの露出はそのままサービスの信頼性低下に直結します。現地のトップメディアを公式パートナーに迎え、リンク付きで一次情報へ誘導する仕組みを整えたことは極めて堅実な判断です。

メディア側にとっても、対立して訴訟を起こすより、世界9億人のユーザーへの導線と最先端のエンタープライズAI開発環境を確保するほうが実利が大きいという現実的な選択と言えます。

ただ、この動きはメディア業界の二極化をさらに広げるリスクも孕んでいます。OpenAIと手を組める一握りの巨大パブリッシャーだけがAI検索の露出枠と最新技術を独占し、中堅・中小の独立系メディアが取り残されていく構造が浮き彫りになりつつあります。

情報源 (1)

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    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com

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