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業界動向

OpenAIと米Microsoftが提携延長、数十億ドル規模の追加投資を発表

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OpenAI は Microsoft との提携拡大を発表した。2019 年と 2021 年に続く複数年・数十億ドル規模の追加投資で、Azure が研究や API、製品を含む全ワークロードの独占クラウド基盤を継続する。両社はスパコン基盤を強化し、Azure OpenAI Service などを通じた技術展開を加速させる。

OpenAIと米Microsoftが提携延長、数十億ドル規模の追加投資を発表
画像:openai.com

ChatGPTが世界的な注目を集める中、マイクロソフトがさらなる巨額投資に踏み切りました。

OpenAIとマイクロソフトは1月23日、パートナーシップの延長を発表しました。2019年と2021年の投資に続く第3フェーズとなり、複数年にわたる数十億ドル規模の出資となります。

両社は具体的な金額を公表していませんが、AIスーパーコンピューティングの強化と研究開発の加速、そして両社それぞれによる独立した商業化を進める方針を明らかにしています。

Azureが独占クラウドに、全製品へモデルを順次統合

今回の合意の中核にあるのは、計算資源の提供とプロダクト展開の相互補完です。

マイクロソフトのAzureは、今後もOpenAIの研究開発、API、一般向け製品を含むすべてのワークロードを担う独占的クラウドプロバイダーにとどまります。マイクロソフトはOpenAI独自の先端研究を加速させるため、専用スーパーコンピューティングシステムへの投資を一段と拡大します。

マイクロソフトは2016年からAzureをグローバルなAIスーパーコンピューターにする取り組みを進めており、2020年には世界トップ5に入るスーパーコンピューターを構築しました。OpenAIはこのインフラを活用して、DALL·E 2やChatGPTといったモデルを訓練してきました。

一方のマイクロソフトは、OpenAIのモデルをコンシューマー向けおよび企業向けの製品群全体に順次組み込んでいきます。開発者や企業は、Azure OpenAI Serviceを通じてGPT、DALL·E、Codexなどの先端モデルへ直接アクセスできるようになります。

なお、OpenAIは声明のなかで、同社が非営利団体によって管理される「利益上限付き(capped-profit)」企業であり続ける点に触れ、巨額の資金調達を行いつつも安全性と利益の公平な分配を優先する体制を維持すると説明しています。

なぜ重要か

開発者や企業ユーザーにとって、OpenAIの技術が本格的なエンタープライズインフラとして利用可能になった意味は大きいです。

従来のAPIではセキュリティや可用性に懸念を抱いていた企業も、マイクロソフトのエンタープライズ基準を満たすAzure OpenAI Service経由であれば、基幹システムへの導入を検討しやすくなります。自社サービスへのAI組み込みを計画しているなら、Azure経由での検証を今すぐ始める価値があります。

業界全体で見れば、Googleやアマゾンに対する強烈な先制攻撃となります。マイクロソフトは生成AIの先頭集団を確保しただけでなく、AI開発に不可欠な計算基盤としてAzureの地位を盤石にしました。クラウド事業の成長ドライバーとしても極めて強力に機能します。

今回の手法は非常に巧妙だと考えられます。完全買収を避けることで独占禁止法関連の規制リスクを抑えつつ、独占クラウド契約によって出資額の多くをAzureの利用料として自社に環流させる構造を作っています。

ただし懸念点もあります。OpenAIのインフラがAzure一本に依存するため、クラウド側の障害やリソース不足が直接OpenAIの開発やサービス提供に影響します。また、両社がそれぞれ独立して商用化を行う権利を保持しているため、将来的に法人向け市場でパートナー同士が競合する場面が出てくる可能性も考えられます。

情報源 (2)

  1. [1]
    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com
  2. [2]

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