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AIモデル

OpenAIがChatGPTとWhisperのAPIを公開:価格は従来の10分の1に

公開 拡散指数 57

OpenAIはGPT-3.5 TurboおよびWhisperのAPI提供を開始した。gpt-3.5-turboは1000トークンあたり0.002ドルと従来の10分の1に値下げされ、Whisperは1分0.006ドル。さらにAPI経由のデータはデフォルトでモデル学習に使用されなくなった。

OpenAIがChatGPTとWhisperのAPIを公開:価格は従来の10分の1に
画像:openai.com

過去数か月間、ChatGPTを自社サービスに組み込むためにウェブ版をスクレイピングしたり、高価なtext-davinci-003の利用料に頭を抱えたりしていた開発者にとって、待望の瞬間が訪れた。

OpenAIはGPT-3.5 Turboおよび音声認識モデルWhisperのAPI提供を正式に開始した。

最大の衝撃はその価格設定だ。OpenAIは昨年12月以降、システム全体の最適化によってChatGPTの運用コストを90%削減することに成功したという。新設されたgpt-3.5-turboエンドポイントの料金は1000トークンあたり0.002ドルで、従来のGPT-3.5モデルに比べて一気に10分の1に引き下げられた。

10分の1の価格破壊とプライバシー方針の大転換

今回の発表は単なる値下げにとどまらない。企業がAPIを採用する上での最大の障壁だった利用規約にもメスが入った。

最も重要な変更はデータの取り扱いだ。開発者がAPI経由で送信したデータは、オプトインしない限りモデルの再学習には一切使用されなくなった。さらにデータ保持期間は原則30日と定められ、入出力データの所有権がユーザーにあることも明記された。

また、これまではアプリ公開前に必須とされていた事前の審査手続きが廃止され、自動監視体制へと移行した。1日あたり4億5000万トークンを超える大規模ユーザー向けには、Azure上で専用の計算資源を確保し、特定バージョンの固定や長文コンテキストに対応する専用インスタンスも用意された。

昨年9月にオープンソース公開されて話題を呼んだWhisperも、API経由で手軽に使えるようになった。高性能なlarge-v2モデルを自前でホストする必要がなくなり、1分あたり0.006ドルという従量課金で高精度な音声文字起こしや英訳が利用できる。

技術面では、従来のプレーンテキスト入力からChatMLと呼ばれるメッセージ形式の入力へと仕様が変更された。初回バージョンとなるgpt-3.5-turbo-0301は少なくとも6月1日までサポートが継続される。

すでに先行事例も多数登場している。7億5000万人の月間アクティブユーザーを抱えるSnapは「My AI」を公開し、教育サービスのQuizletやECのInstacart、Shopifyなども続々と新APIを活用した機能を発表している。一方でOpenAIは、過去2か月の稼働率が期待を下回っていたことを率直に認め、信頼性の向上を最優先課題に掲げた。

なぜ重要か

1000トークンあたり0.002ドルという価格は、生成AIの活用シーンを根底から変える破壊力を持つ。これまでコストの壁に阻まれて採算が合わなかったニッチな対話Botや要約ツール、個人開発者のアイデアが、一気にビジネスとして成立するようになった。

競合のAIベンダーにとっては極めて厳しい号砲だ。性能面でChatGPTに追いつくだけでなく、10分の1に圧縮されたこの価格水準と運用効率にも対抗しなければならなくなった。AI開発の競争軸は、単なるモデルの賢さからインフラのコストパフォーマンスへとシフトしたと言える。

さらに、APIデータの学習利用停止に踏み切った判断は極めて合理的だ。企業秘密の漏洩を恐れて二の足を踏んでいた大企業のエンタープライズマネーを呼び込むための最大の通行手形を手に入れた形だ。

情報源 (1)

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    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com

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