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業界動向

OpenAI調査:先進企業のAI利用量は一般の8.3倍に急拡大

公開 拡散指数 42

OpenAIは企業におけるAI活用の最新調査を公表しました。上位10%の先進企業は、一般企業に比べアクティブユーザーあたりの出力トークン量が8.3倍に拡大。Codexが企業全体の64%を占め、法務や営業へもエージェント活用が広がっています。

OpenAI調査:先進企業のAI利用量は一般の8.3倍に急拡大
画像:openai.com

企業におけるAIの利用は、文章の添削やメールの下書きにとどまらず、自律的な業務代行へと急速にシフトしています。

OpenAIは企業顧客の利用実態を分析した2つの調査レポートを公開しました。データによると、企業AIの主役はチャットによる相談から、タスクを自律的にやり遂げるエージェントの実行へと移りつつあります。

6月時点で、企業利用における全出力トークンのうち、Codexが占める割合は64%に達しました。複数ステップの複雑な作業をモデルに任せる動きが定着し始めています。

トップ10%企業が突き放す格差と法務での急増

調査で最も顕著に現れたのは、先進企業と標準的な企業との圧倒的な差です。

OpenAIはアクティブユーザーあたりの月間出力トークン量で上位10%に入る企業をフロンティア企業と定義しています。このトップ層と中間層の差は、1月時点では2.6倍でしたが、6月には8.3倍まで拡大しました。

さらに意外なのは、エージェント活用が最も加速しているのがエンジニア以外の部署だという点です。

2月から6月にかけて、Codexの週間アクティブ企業ユーザー数はエンジニア部門で5倍の伸びでした。これに対し、マーケティングでは26倍、営業と採用では41倍、法務部門に至っては108倍という驚異的な伸びを記録しています。

たとえばヴァージン・アトランティック航空では、開発チームがCodexを活用して2週間分のレガシーコード改修を30分で完了させました。商品チームもChatGPT Workを使い、数週間かかっていた競合調査を数時間で終えています。

プラグインの活用率でも差が出ています。フロンティア企業では週に21%のユーザーがプラグインを使い、19%がスキルを活用しています。一般的な企業ではそれぞれ9%と3%にとどまります。なお、OpenAI社内でのプラグイン利用率は95%に上ります。

現場の若手社員が役員を圧倒する利用頻度

世間の意識調査では経営層ほどAIを熱心に使っていると回答しがちですが、実際のシステムログは逆の結果を示しています。

導入から6か月が経過した組織では、若手やエントリーレベルの社員が経営幹部よりも週に13回多くメッセージを送信していました。

日々の実務を抱える現場の若手こそが、AIを業務自動化のパートナーとして使い倒している実態が浮き彫りになっています。

また、積極的にAIを取り入れている上場企業は、資産規模が大きく従業員数や研究開発投資も多い傾向がありました。ツールの購入だけでなく、社内研修やワークフロー整備への投資が活用の深さを左右しています。

なぜ重要か

私たちは、この調査結果が「AIを使える企業」と「アカウントを配っただけの企業」の二極化を決定的に示したと考えています。

現場のビジネスパーソンにとって、AIを検索代わりや文章要約に使う段階はもはや過去のものになりつつあります。社内データや業務ツールとエージェントを結びつけ、自律的にタスクを完了させるスキルを持てるかどうかが個人の生産性を大きく分けるはずです。

経営陣の視点で見れば、単にChatGPTのライセンスを全社に配布して満足している企業は、すでに競合に8倍以上の業務処理量の差をつけられている可能性があります。社内データへの接続性や安全な実行権限を整備しない限り、現場の活用は頭打ちになります。

業界全体への影響として、Codexのようなコード生成ツールが法務や営業などの非技術領域で急成長している点は見逃せません。これまで個別SaaSが担ってきた定型業務が、汎用的なエージェント機能に飲み込まれていく流れが加速しそうです。

情報源 (1)

  1. [1]
    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com

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