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OpenAI、ChatGPTプラグインを発表:Web検索やコード実行に対応

公開 拡散指数 54

OpenAI は ChatGPT 向けプラグイン機能の限定アルファ提供を開始した。公式の Web ブラウジングやコード実行に加え、外部サービス連携により学習データの制限を突破できる。まずはウェイトリストに登録した一部の開発者と ChatGPT Plus ユーザー向けに順次開放される。

OpenAI、ChatGPTプラグインを発表:Web検索やコード実行に対応
画像:openai.com

これまでChatGPTの最大の弱点は、訓練データのカットオフ以降の出来事を知らず、外部のウェブやサービスと完全に切り離されていたことでした。

OpenAIはChatGPTにプラグイン(Plugins)の初期サポートを導入したと発表しました。言語モデルに「目」や「耳」、そして「手足」を与えることで、最新情報の取得や計算の実行、サードパーティ製サービスの操作が可能になります。

現在はアルファ版としてウェイティングリストの登録者、一部の開発者、ChatGPT Plus有料会員向けに順次提供が開始されており、今後はAPI経由での連携も含めて段階的に拡大される予定です。

自社製ブラウジング機能と強力な初期パートナー

OpenAIはリファレンスとして、自社製の「Webブラウジング」と「コードインタープリター」という2つのプラグインを提供し、さらに知識ベース検索プラグインのコードをオープンソース化しました。

注目のブラウジングプラグインは、Microsoft Bingの検索APIを利用してウェブから最新情報を取得します。セキュリティ上の観点からGETリクエストのみに制限され、フォーム送信などのトランザクション処理は排除されています。また、robots.txtプロトコルを順守し、回答内には参照元のリンクが明記されます。

初期サードパーティパートナーには、Expedia、KAYAK、Instacart、Klarna、OpenTable、Shopify、Slack、Wolfram、Zapierなど、日常の消費やビジネスで使われる主要サービスが名を連ねています。

これにより、ユーザーは別々のアプリを行き来することなく、自然言語のプロンプトだけで旅行の比較から予約、食材の注文、計算処理までを完結できるようになります。

レッドチーム演習で見えたリスクと対策

外部ツールと接続することは、利便性を高める一方で深刻なリスクも生み出します。OpenAIは発表の中で安全対策に多くの紙幅を割いています。

社内外のレッドチームによる検証では、適切な保護措置がない場合、高度なプロンプトインジェクション攻撃を受けたり、詐欺や迷惑メールの送信、安全制限の回避といった悪用が発生し得ることが確認されました。

これに対し、同社はブラウジング環境を基盤インフラから隔離された独立サービスとして運用し、ユーザーの明示的な要求がある場合のみプラグインが動作するよう設計しています。

OpenAIが公開したワーキングペーパーでも、ツールアクセスを備えた言語モデルは、持たないモデルと比べて経済や雇用市場に遥かに大きな影響を与えると指摘されています。

なぜ重要か

私たちは、このプラグイン機能の登場こそがChatGPTにとっての「App Storeの瞬間」になると考えています。単なる賢い文章生成ツールだったものが、あらゆる外部サービスを束ねるプラットフォームであり、次世代のオペレーティングシステムへと舵を切った形です。

ユーザーや開発者にとって、対話インターフェースがすべての操作の窓口になる価値は絶大です。検索エンジンで複数のリンクを巡ったり、各サービスのフォームをポチポチ入力する手間が不要になります。ただし現在は限定的なアルファテストのため、一般ユーザーが今すぐ焦って飛びつく段階ではなく、今後の安定性を冷静に見守るのが得策です。

業界全体から見れば、最もプレッシャーを受けるのはGoogleでしょう。ブラウザを開いて検索し、広告を経由して中間プラットフォームへ誘導されるというこれまでの消費者の動線が、根本から崩れる可能性があるからです。

懸念点は、ハルシネーションを起こしやすいモデルに現実の決済やデータ送信のアクションを委ねるリスクです。悪意あるプロンプト注入で外部APIが悪用されれば深刻な被害が出かねず、OpenAIが慎重に段階的リリースを進める姿勢は極めて妥当と言えます。

情報源 (2)

  1. [1]
    openai.com(新しいタブで開きます)原文openai.com
  2. [2]

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