OpenAI、次世代「GPT-5」の開発に着手 アルトマンCEO明かす
OpenAIのサム・アルトマンCEOは英紙の取材に対し、次世代モデル「GPT-5」の開発に着手したことを認めた。超知能やAGIの実現には膨大な計算資源とデータが不可欠であり、実用化には米Microsoftなどからのさらなる巨額投資が必要になると語っている。公開時期は未定。

GPT-4の登場で一息ついたと思われていたAI開発の最前線ですが、OpenAIの歩みは止まっていません。
OpenAIのCEOであるSam Altman氏は英Financial Timesの取材に応じ、次世代モデル「GPT-5」の開発にすでに着手していることを明らかにしました。Altman氏は、このモデルが超知能を持つ可能性に言及し、人間と同等以上の推論能力を備えた汎用人工知能の実現を見据えています。
巨額の追加資金と未公開データを狙う開発体制
次世代モデルの開発において最大のハードルとなるのは、やはり計算資源と巨額の資金です。
Altman氏は、これまでに100億ドル以上を投資してきた長年のパートナーであるMicrosoftとの関係は極めて良好だと語りました。その上で、AGIへの到達には膨大な計算資源の構築が必要であり、Microsoftをはじめとする投資家から今後さらに多くの資金を調達する必要があるとの見通しを示しています。
モデルの規模拡大に伴い、学習データの確保も新たな段階に入っています。
GPT-5の学習には、ウェブ上に公開されている一般データだけでなく、企業から直接購入するデータも組み合わされます。OpenAIは、これまで広く出回っていない長文のテキストや対話記録など、非公開データセットの収集も進めている状況です。
具体的なリリース時期や備わる機能の詳細については明かされていません。Altman氏自身も、学習が完了するまでは実際の能力を予測することは不可能だと説明しています。モデルの学習には数カ月から数年を要する見込みで、その後の安全性評価も含めると、一般公開までにはまだ長い時間がかかりそうです。
なぜ重要か
Altman氏の今回の発言は、技術的な進捗報告であると同時に、巨額の追加投資を引き出すための戦略的なアピールだと私たちは見ています。
一般ユーザーや開発者にとっては、今すぐ方針を変える必要はありません。GPT-5の提供形態やコストは未知数であり、まずはGPT-4を使いこなして目の前の業務フローを自動化することの方がはるかに実用的です。遠い未来の超知能を待つために現在の開発を止める理由はどこにもありません。
一方で業界全体に与える影響は深刻です。次世代モデルの学習に数百億ドル規模の資本と独占的な購入データが必須となれば、大半のAIスタートアップは基盤モデル競争から完全に脱落します。最先端のAI開発は、資金力のある巨大テック企業同士の消耗戦へといよいよ純化していくはずです。
ただし、超知能という言葉を過度に使って期待値を釣り上げることには危うさも残ります。規制当局や社会の警戒感を無用に刺激するだけでなく、完成したモデルが段階的な性能向上にとどまった場合、市場の反動を招くリスクをOpenAI自身が抱え込むことになります。
情報源 (1)
- tomsguide.com(新しいタブで開きます)原文tomsguide.com